アイ・ケイ・ケイは調整一巡して戻り試す、18年10月期2桁営業増益予想

株式市場 銘柄

 アイ・ケイ・ケイ<2198>(東1)は「ララシャス」ブランドのゲストハウス・ウェディング事業を主力としている。18年10月期は新規出店も寄与して2桁営業増益予想である。また19年4月には兵庫県神戸市のポートアイランドに新規出店予定である。株価は調整一巡感を強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■ゲストハウス・ウェディングが主力

 ゲストハウス・ウェディングの婚礼事業を主力として、子会社の葬儀事業と介護事業も展開している。

 ゲストハウス・ウェディングは「ララシャス」ブランドで、18年4月末時点で九州中心に18店舗・34バンケットを展開している。19年4月には兵庫県神戸市のポートアイランドに新規出店予定である。なお婚礼事業の施行組数は第4四半期(8月~10月)の割合が高い。
■18年10月期2桁営業増益予想

 18年10月期連結業績予想は、売上高が17年10月期比10.1%増の200億05百万円、営業利益が10.1%増の20億05百万円、経常利益が10.1%増の20億10百万円、純利益が2.2%減の12億90百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比7.3%増の91億60百万円、営業利益が27.2%減の5億12百万円、経常利益が25.1%減の5億26百万円、純利益が42.9%減の3億45百万円だった。福岡東店退店による既存店の施行組数の減少、新規出店(岡崎支店、大阪支店)に伴う先行費用の発生、人件費の増加で減益だった。ただし概ね計画水準だった。

 通期ベースでは、新規店舗の稼働や既存店舗のリニューアル効果で国内婚礼事業の施行組数が増加し、2桁営業増益予想である。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が45.8%、営業利益が25.5%と低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い季節特性を考慮すれば順調だろう。なお18年4月末時点の受注残組数は12.5%増の4018組と高水準である。

■株価は調整一巡して戻り試す

 株価は7月11日の直近安値751円から切り返して調整一巡感を強めている。7月25日の終値は797円、今期予想連結PERは約18倍、時価総額は約239億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る