アグロ カネショウは高値更新の展開、18年12月期2桁営業・経常増益予想

株式市場 銘柄

 アグロ カネショウ<4955>(東1)は農薬専業メーカーである。18年12月期は2桁営業・経常増益予想である。株価は上場来高値更新の展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。なお8月10日に第2四半期の決算発表を予定している。

■農薬専業メーカー

 農薬専業メーカーである。果樹・野菜向けに特化し、土壌消毒剤に強みを持っている。17年12月期の用途別売上構成比は野菜・花卉向けが68%、果樹・茶向けが17%、水稲向けが6%、その他が9%、品目別売上構成比は土壌消毒剤が58%、その他(害虫防除剤、病害防除剤、除草剤など)が42%だった。また海外売上比率は25%だった。

 収益面では第1四半期および第2四半期の売上構成比が高い季節要因がある。また研究開発費は第4四半期に多く計上される傾向がある。なお福島工場が11年の東京電力福島第一原子力発電所の事故により操業停止となったため、山口県に新工場建設を進めている。
■18年12月期2桁営業・経常増益予想

 18年12月期の連結業績予想は、売上高が17年12月期比9.0%増の159億02百万円、営業利益が13.1%増の23億71百万円、経常利益が13.6%増の23億79百万円、純利益が31.5%減の13億16百万円としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比2.4%増の48億54百万円だが、営業利益が13.7%減の9億88百万円、経常利益が15.4%減の9億52百万円、純利益が4.0%減の6億75百万円だった。主力の土壌消毒剤は国内が苦戦したが、海外が順調だった。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は高値更新の展開

 株価は上場来高値更新の展開で7月26日には3065円まで上伸した。7月26日の終値は3020円、今期予想連結PERは約29倍、時価総額は約405億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって長期の上昇チャネルを形成している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る