メルカリはIPO後の落ち着きどころを探る段階、フリマアプリを運営

株式市場 銘柄

 メルカリ<4385>(東マ)は18年6月19日東証マザーズに新規上場した。フリマアプリ「メルカリ」を運営している。18年6月期大幅増収予想(利益予想は非開示)である。当面は海外事業拡大に向けた投資負担が先行する可能性が高いが、19年6月期も収益拡大基調だろう。株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。なお8月9日に18年6月期決算発表を予定している。

■フリマアプリ「メルカリ」運営が主力

 18年6月19日東証マザーズに新規上場した。フリマアプリ「メルカリ」運営を主力としている。オールジャンルのCtoCマーケットプレイスで13年7月提供開始した。海外は米国で14年9月、英国で17年3月提供開始している。またカテゴリー特化のCtoCマーケットプレイス、オフラインCtoCサービスも提供している。さらに新たな決済サービス「メルペイ」の提供も予定している。収益の大部分は各サービスにおける手数料売上である。

 フリマアプリ「メルカリ」の日本国内累計出品数は18年7月13日時点で10億品を超えた。また日本におけるDL数は7100万DL、月間利用者数は1000万人を超えている。個人間でスマホによって簡単に中古品等を売買できる手軽さを強みとして急成長している。

■18年6月期大幅増収予想、19年6月期も収益拡大基調

 18年8月期の売上高予想は17年8月期比62.2%増の358億円である。利益予想は広告宣伝費の使用状況によって左右されるため非開示としている。当面は広告宣伝費など、海外事業拡大に向けた投資負担が先行する可能性が高いが、19年6月期も収益拡大基調だろう。

■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階

 株価(初値6月19日5000円)は、6月19日高値6000円から急反落して6月26日の4165円まで下押した。その後は徐々に下値を切り上げているが、IPO人気が一巡して落ち着きどころを探る段階だろう。7月31日の終値は4710円、時価総額は約6508億円である。

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