【注目の決算】ハウスドゥの18年6月期決算は事業環境の良好な推移もあり最高益を大幅更新

■FinTechを活用した不動産流通ソリューションで業界変革を目指す不動産テック企業

 ハウスドゥ<3457>(東1)は13日の取引終了後、2018年6月期の連結決算を発表した。事業環境は、日銀の金融緩和政策を背景に良好であったこともあり、営業利益は前期比69%増加するなど大幅な増収増益となり、売上高、各利益とも最高を更新した。

 同社は、市場ニーズに対応した「住まいのワンストップサービス」を展開し、FinTech(フィンテック)を活用した不動産流通ソリューションで業界変革を目指す不動産テック企業(不動産×IT)である。

■ストック事業の比率向上による持続的な成長を掲げる

 18年6月期は、19年6月期を最終年度とする中期経営計画において、事業ポートフォリオのストック事業の比率向上による持続的な成長を掲げ、フランチャイズ事業におけるフランチャイズ加盟店舗数の拡大、ハウス・リースバック事業における収益不動産購入、不動産金融事業による不動産担保融資及び金融機関との提携によるリバースモーゲージ保証事業を強化してきた。また、ハウス・リースバック事業においては、新たに不動産特定共同事業法スキームによる不動産ファンド「HLBファンド1号」等への売却を行い収益の拡大を図るとともに、従来の不動産売買事業における直営店エリアを中心とした販売用不動産の仕入強化、不動産売買仲介事業を基盤に、仲介・買取・リフォームの三位一体のスキームで事業シナジーを効かせた「住まいのワンストップサービス」は継続し、顧客ニーズに応えることに努めてきた。

 その結果、18年6月期の連結業績は、売上高225億17百万円(前年同期比33.7%増)、営業利益21億16百万円(同69.4%増)、経常利益19億08百万円(同73.0%増)、純利益12億79百万円(同73.4%増)となった。

■スーパーバイザーの加盟店フォロー体制の構築や各種サービスコンテンツを充実

 セグメント事業別の業績を見ると、フランチャイズ事業では、新規加盟契約数が142件、累計加盟店舗数は543件となった。また、スーパーバイザーの加盟店フォロー体制の構築や各種サービスコンテンツの充実の効果もあり、新規開店店舗数は126店舗、累計開店店舗数は441店舗となり、その結果、セグメント売上高は24億13百万円(同12.6%増)、セグメント利益14億81百万円(同13.5%増)と2ケタ増収増益。

■不動産の有効活用や資産を資金化するニーズに応える

 ハウス・リースバック事業では、広告宣伝効果と東証一部上場企業としての信用力の向上効果、エリア拡大により問い合わせ及び取扱件数が増加した。また、不動産の有効活用や資産を資金化するニーズに応えたことで、300戸取得し、51戸を売却した。また、不動産特定共同事業法スキームによる不動産ファンド「HLBファンド1号」への売却などによるキャピタルゲインで収益拡大を図る一方、安定したストック収益である保有不動産は累計559戸となり、賃貸用不動産として運用した。その結果、セグメント売上高は57億19百万円(同104.5%増)、セグメント利益は7億69百万円(同132.7%増)と大幅増収増益となった。

■金融機関との提携によるリバースモーゲージ保証事業を開始

 不動産金融事業では、第2四半期よりグループの強みである不動産査定力を活かし、金融機関との提携によるリバースモーゲージ保証事業を開始した。「不動産+金融」を活かした取り組みの強化により、264件の不動産担保融資の実行及びリバースモーゲージ保証を行った。その結果、セグメント売上高は5億29百万円(同178.7%増)、セグメント利益1億42百万円(同95.8%増)と大幅増収増益。

■直営店エリアの仲介顧客ニーズに合った物件を仕入れる方針を徹底

 不動産売買事業では、低価格で良質な中古不動産の購入ニーズは強く、直営店エリアの仲介顧客ニーズに合った物件を仕入れる方針を徹底した。前連結会計年度後半より仕入れを積極化した販売用不動産在庫の販売が順調に進んだことで、取引件数は増加した。その結果、セグメント売上高は89億09百万円(同25.3%増)、セグメント利益8億27百万円(同95.9%増)と2ケタ増収増益。

■テレビ・ラジオCM等のメディアを利用し直営店への集客に注力

 不動産流通事業は、不動産売買仲介事業で構成されている。不動産売買仲介事業では、実需の動きは引き続き堅調に推移した。テレビ・ラジオCM等のメディアを利用した広告宣伝戦略によるブランド認知度向上に加え、ホームページ等のWeb戦略、地域密着型の新聞折り込み広告やポスティング戦略を通じて直営店への集客に注力した。その結果、セグメント売上高は18億56百万円(同11.8%増)、セグメント利益4億78百万円(同28.0%増)と2ケタ増収増益。

 リフォーム事業では、不動産売買仲介事業との連携による中古住宅+リフォーム受注や、住宅設備メーカー等とコラボレーションしたリフォームイベントを積極的に開催することで集客に繋げ、契約件数は2,116件(同0.7%減)、完工件数は2,146件(同3.4%増)となった。その結果、セグメント売上高は30億90百万円(同5.0%増)、セグメント利益2億89百万円(同36.3%増)となった。

■ハウス・リースバック事業におけるファンド等への売却、リバースモーゲージ保証事業などにより一層の進展を促進

 今期、19年6月期については、前期に実施した公募増資での調達資金を活用し、財務基盤の強化及び成長事業への投資を行うことにより成長性と安定性のバランスに配慮した上で、ストック型収益事業であるフランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、不動産金融事業の成長に向けて積極的な投資を継続する中でも収益の向上を図るとともに、前期新たに取り組みを開始したハウス・リースバック事業におけるファンド等への売却、不動産金融事業におけるリバースモーゲージ保証事業などにより一層の進展を促進し、業績拡大に努めるとしている。

 その結果、今期、19年6月期の連結業績予想は、売上高274億99百万円(前期比22.1%増)、営業利益32億46百万円(同53.4%増)、純利益19億83百万円(同55.0%増)を見込む。

 なお、配当については、期末31円の一括配当を予定している。30年6月期は45円配当を実施するが、7月1日付で1対2の株式分割を実施している。もし分割を実施していなかったとすると今期配当は62円となることから実質17円の増配といえる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

最新記事

カテゴリー別記事情報

     

    新着記事

    ピックアップ記事

    1. 株式市場における主要テーマとして注目  ブロックチェーンの技術を活用した新たな金融サービスの…
    2. ■フッ化水素などの周辺にも唯一無比な存在が数多い  例えば韓国への輸出規制3品目である高…
    3.  大型連休中の先週、野菜などで作った代替肉の食品メーカー、ビヨンド・ミートが米国でNASDAQ…
    2019年12月
    « 11月    
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031  

    アーカイブ

    IRインタビュー 一覧

    アルコニックスの竹井正人社長 JPホールディングス・古川浩一郎社長に聞く Eストアーの石村賢一社長に聞く アイビーシーの加藤裕之社長に聞く ピクスタの古俣大介社長に聞く メディカル・データ・ビジョンの岩崎博之社長に聞く イワキの岩城慶太郎副社長に聞く ヨコレイの西山敏彦社長に展望を聞く 平山の平山善一社長に近況と展望を聞く アンジェス MGの山田 英社長に聞く CRI・ミドルウェアの押見正雄社長に聞く 京写の児嶋一登社長に聞く

    アーカイブ

    「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
    また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
    ページ上部へ戻る