マーケットエンタープライズは当初予想の売上を下方修正し、一方で利益面は上方修正して18年6月期決算を発表

■18年6月期は2ケタ増収大幅増益で黒字転換

 マーケットエンタープライズ<3135>(東マ)は13日、当初予想の売上を下方修正し、一方で利益面は上方修正して18年6月期決算を発表した。

 売上高については、販売単価が高く売上総利益率の低い商材の在庫量を圧縮したことにより、当初計画を2億66百万円下回った。一方で、利益面は営業利益は41百万円、経常利益は43百万円、純利益は02百万円と当初計画を上回ることになった。

 その結果、18年6月期連結業績は、売上高63億33百万円(前年同期比12.5%増)、営業利益96百万円(前年同期△07百万円)、経常利益94百万円(同04百万円)、純利益31百万円(同△19百万円)と2ケタ増収大幅増益で黒字転換となった。

■戦略的投資期間と位置づけ、買取基盤の拡充に向け人員や設備を拡充

 取組としては、17年6月期、18年6月期の2期間を中長期的な飛躍に向けた戦略的投資期間と位置づけ、買取基盤の拡充に向けた人員や設備の拡充を行った。具体的には、西東京リユースセンター、札幌リユースセンターを新規に開設した。また、取扱商品カテゴリーを拡大し、「建設機械」、「医療機器」の領域に新規参入した。更に、新規サービスとして、「宅配レンタル」サービスの本格始動とWebマーケティングのノウハウを生かしたオウンドメディアの運営等、積極的な先行投資を実施してきた。

■農機具カテゴリー、通信カテゴリーの売上が当初予想上回る

 このような取組の結果、前年より新規カテゴリーとして営業を開始した農機具カテゴリー、通信カテゴリーの売上が当初予想上回った。また、売上販管費率が当初予定から3ポイント低減したことから、利益は当初予想を上回る結果となった。

■今期以降は収益性の向上を目指す

 今期19年6月期については、17年6月期、18年6月期の2期間を中長期的な飛躍に向けた戦略的投資期間と位置づけ積極的に投資してきた結果、徐々に収益に貢献し始めていることから今期以降は収益性の向上を目指すとしている。

 19年6月期連結業績予想は、売上高77億円(前期比21.6%増)、営業利益1億60百万円(同65.8%増)、経常利益1億62百万円(同70.5%増)、純利益80百万円(同150.4%増)を見込む。

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