巴工業の第3四半期は機械製造販売事業の大幅増益もあり、増収2ケタ増益

■進捗率を見ると通期での利益面の上振れの可能性がますます高まる

 巴工業<6309>(東1)は31日、今期18年10月期第3四半期連結業績を発表した。機械製造販売事業の大幅増益もあり、増収2ケタ増益となった。進捗率を見ると通期での利益面の上振れの可能性がますます高まる結果となっている。

 10月期第3四半期連結業績は、売上高304億35百万円(前年同期比3.5%増)、営業利益15億63百万円(同17.9%増)、経常利益15億80百万円(同18.6%増)、純利益10億43百万円(同20.9%増)となった。

 事業別の概況は、機械製造販売事業では、国内官需向け部品・修理、国内民需向け全般および海外向け機械、装置・工事の販売が伸長したため、売上高は71億84百万円(同9.4%増)となった。利益面は、収益性の良い部品・修理の他、機械、装置・工事の全ての区分において増収となったことを受け営業利益は1億74百万円(同197.3%増)となった。

 化学工業製品販売事業では、工業材料分野の自動車や住宅・建設用途向け材料、電子材料分野の半導体製造用途向け搬送用商材等の他、香港およびタイ拠点による販売の伸びにより、売上高は232億50百万円(同1.9%増)となった。利益面は、収益性の良い商材の構成比率が高い工業材料分野、電子材料分野の増収と機能材料分野の収益性向上を背景に、営業利益13億93百万円(同9.6%増)。

 第3四半期は増収2ケタ増益と好調に推移したことから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 通期予想に対する進捗率を見ると、売上高70.8%(前年同期71.5%)、営業利益71.6%(同60.5%)、経常利益71.8%(同60.0%)、純利益70%(同57.4%)となっていることから、利益面での上振れが期待できそう。

 ちなみに、18年10月期連結業績予想は、売上高430億円(前期比4.6%増)、営業利益21億90百万円(同0.4%減)、経常利益22億円(同0.9%減)、純利益14億90百円(同0.9%減)を見込んでいる。

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