【新規上場(IPO)銘柄】香陵住販は13日にJASDAQに上場、茨城県南や都内での事業展開に期待感

株式市場 IPO 鐘

 香陵住販<3495>(JQS)は、9月13日に東京証券取引所JASDAQに上場した。同社は、賃貸仲介事業、不動産売買事業、賃貸管理事業、収益不動産事業を行っている。茨城県水戸市を中心に16店舗を展開しているが、地域密着型企業でありながら東京に支社を置き、不動産会社としてより広いネットワークを築いている。

 賃貸仲介事業では、賃貸仲介、マンスリーマンション、不動産売上高、仲介事業収益トランクルーム、高齢者住宅を取り扱っている。不動産売買事業では、売買仲介、不動産買取・販売、宅地分譲、自社開発による収益不動産販売を行っている。賃貸管理事業では、賃貸管理、リフォーム提案、空き家管理、サブリースを行っている。収益不動産事業では、収益不動産コンサルティング、コインパーキング、コインランドリー、太陽光発電を行っている。

 2019年9月期第3四半期業績実績は、売上高42億4000万円、営業利益4億9200万円、経常利益4億7600万円、純利益3億0300万円に着地。フォーライフ文京(茨城県水戸市)、レーガベーネ渡里(茨城県水戸市)の自社企画投資用不動産の販売に加え、中型投資用物件の販売が7棟と順調に推移しているほか、自社不動産の賃料収入が順調に推移、太陽光売電収益、建設売上高等も順調に推移している。


 19年9月期業績予想は、売上高50億5900万円(前期比2.2%増)、営業利益4億7700万円(同7.1%増)、経常利益4億5000万円(同2.9%増)、純利益2億8500万円(同2.8%増)を見込む。期末配当は未定(同実績20円)としている。※本年5月31日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施済み。

 株価は、上場初日の9月13日に公開価格1700円を15.9%上回る1970円で初値をつけ、同日高値1977円と上昇。同19日安値1564円と売られている。公開価格を割り込み値ごろ感があるほか、今期予想予想PER7倍台と割安感がある。人口が増加傾向にあるつくば・土浦など茨城県南部や東京都内での事業展開に対する期待感があり、9月権利取り狙いで、下値買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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