JMCは上場来高値圏、18年12月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 JMC<5704>(東マ)は、最先端の3Dプリンターを使った造形サービスを展開している。18年12月期は増額修正して大幅増収増益予想である。株価は急伸して上場来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

■3Dプリンターを活用した造形サービスを展開

 最先端の3Dプリンターを使った造形サービスを展開し、心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID」も製造販売している。18年8月9日付で医療機器製造業の登録を完了し、続いて8月28日付で第1種医療機器製造販売業の許可を取得した。

 事業区分は、3Dプリンターによって試作品・各種部品を製造販売する3Dプリンター出力事業、砂型鋳造によって試作品・各種部品を製造販売する鋳造事業、産業用CTスキャン関連の販売・検査・測定サービスを提供するCT事業としている。

■18年12月期大幅増収増益予想

 18年12月期の非業績予想(8月10日に増額修正)は、売上高が17年12月期比53.5%増の25億円で、営業利益が2億60百万円(17年12月期は22百万円)、経常利益が2億61百万円(同28百万円)、純利益が1億72百万円(同15百万円)としている。

 全セグメントが好調に推移する。下期に医療機器製造・販売ビジネスの準備およびCT事業部門の設備増強のための本社オフィス増床、マーケティング強化、人員採用等の先行投資で販管費が増加するが、増収効果で吸収して大幅増収増益予想である。

 なお第2四半期累計は売上高が12億71百万円、営業利益が1億64百万円、経常利益が1億69百万円、純利益が1億11百万円だった。3Dプリンター出力事業が32.4%増収、鋳造事業が67.7%増収、CT事業が3.5倍増収と、いずれも好調に推移した。

■株価は上場来高値圏

 株価は好業績を評価して8月31日の上場来高値4890円まで急伸した。その後は上げ一服の形だが高値圏で推移している。

 9月19日の終値は4175円、今期予想PERは約63倍、時価総額は約109億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。

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