西本Wismettacホールディングスは戻り歩調、18年12月期増収増益・増配予想

株式市場 銘柄

 西本Wismettacホールディングス<9260>(東1)は、世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業である。18年12月期増収増益・増配予想である。株価は急反落した8月の直近安値から切り返して戻り歩調だ。7月の上場来高値を試す展開を期待したい。

■世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業

 世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業である。日本食をはじめとしたアジア食品・食材を北米中心に海外で販売するアジア食グローバル事業、青果物全般の国内販売・輸出・三国間貿易および水産品の国内販売を行う農水産商社事業を展開している。

 アジア食グローバル事業では、世界的な日本食ブームを背景とした市場拡大に歩調を合わせて、海外拠点網構築を推進している。農水産商社事業では、主力販路の卸売市場に加えて、量販店や外食・中食産業への販売を強化している。

 18年8月には子会社Wismettacと上海貿易との間で合意していた「中国における青果物インターネット通販にかかわる合弁事業」の中止を発表している。

■18年12月期増収増益・増配予想

 18年12月期連結業績予想は、売上高が17年12月期比7.4%増の1848億14百万円、営業利益が7.1増の67億75百万円、経常利益が12.9%増の66億81百万円、純利益が52.1%増の46億64百万円としている。想定為替レートは1米ドル=110円で、アジア食グローバル事業が5.9%増収、農水産商社事業が10.5%増収と好調に推移する見込みだ。純利益は米国の法人減税も寄与する。配当予想は25円増配の年間95円(第2四半期末40円、期末55円)としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比4.2%増収、営業利益が6.0%減益、経常利益が0.8%増益、純利益が50.7%増益だった。アジア食グローバル事業が4.4%増収、農水産商社事業が3.1%増収だが、いずれも計画をやや下回り、北米での食材原価上昇の影響などで営業減益だった。純利益は米国の法人減税が寄与した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が48.8%、営業利益が45.2%だが、通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は戻り歩調

 株価は急反落した8月28日の直近安値4315円から切り返して戻り歩調だ。9月20日には5210円まで上伸した。9月20日の終値は5180円、今期予想連結PERは約16倍、時価総額は約743億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。7月の上場来高値を試す展開を期待したい。

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