HEROZは底固め完了感、19年4月期2桁増収増益予想で1Q順調

株式市場 銘柄

 HEROZ<4382>(東マ)は、世界最高峰の将棋人工知能(AI)の開発を通じて蓄積したAIサービス「HEROZ Kishin」を提供している。19年4月期2桁増収増益予想で、第1四半期は順調だった。株価は底固め完了感を強めている。反発を期待したい。

■将棋人工知能開発で蓄積したAIサービスを提供

 18年4月東証マザーズに新規上場した。世界最高峰の将棋人工知能(AI)の開発を通じて蓄積した深層学習(ディープラーニング)を含む機械学習によるAI関連手法をコア技術として、様々な課題を解決するAIサービス「HEROZ Kishin」を各産業に提供している。

■19年4月期2桁増収増益予想で1Q順調

 19年4月期の非連結業績予想は、売上高が18年4月期比12.6%増の13億円、営業利益が12.9%増の4億円、経常利益が18.1%増の4億円、純利益が13.3%増の2億80百万円としている。

 第1四半期は、売上高が2億96百万円、EBITDA(営業利益+各種償却費)が1億08百万円、営業利益が1億04百万円、経常利益が1億04百万円、純利益が71百万円だった。BtoB向けAIサービスにおいて継続案件や新規案件が拡大し、BtoC向けAIサービスにおいては「将棋ウォーズ」が堅調に推移した。

 通期ベースでも、BtoB向けAIサービスが大幅伸長して先行投資負担を吸収する。第1四半期の進捗率は売上高が22.8%、EBITDAが24.0%、営業利益が26.0%と順調である。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は底固め完了感

 株価はIPO人気が一巡して底這いの展開だが、6月の安値1万6120円を割り込むことなく推移して底固め完了感を強めている。9月25日の終値は1万7510円、今期予想PERは約210倍、時価総額は約588億円である。反発を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る