京写は続落も1Q減益転換業績を織り込み通期増益業績を手掛かりに押し目買いも交錯

編集長の視点

 京写<6837>(JQS)は、前日26日に6円安の443円と続落して引けたが、8月22日につけた年初来安値411円を前に下げ渋る動きもみせた。同社が今年7月31日に発表した今3月期第1四半期(2018年4月~6月期、1Q)業績が減益転換し、株価も年初来安値へ下ぶれたが、減益要因が原料価格上昇の価格転嫁が遅れていることから、第2四半期以降の価格転嫁進行、業績寄与を有力視する売られ過ぎ訂正の押し目買いも交錯した。今期通期業績は、2期ぶりの増益転換が見込まれている。テクニカル的にも、25日移動平均線水準での三角保ち合いを約2カ月継続、上値と下値との値幅が縮まり煮詰まり感を強めており上放れ期待を高めている。

■1Q業績は製品価格適正化の遅れで減益転換も3月通期業績は2期ぶりに増益転換

 同社の今期1Q業績は、前年同期比4.0%増収、34.2%営業減益、11.4%経常減益、15.6%純益減益で着地し、売り上げは続伸したものの、利益は2ケタの減益転換となった。売り上げは、プリント配線板事業の受注が、自動車関連やLED照明などの家電製品関連向け、液晶テレビなどの映像関連向けに好調に伸び、実装関連事業の受注も、航空機やスーマトフォン関連向が堅調に推移したことなどが寄与し続伸した。利益については、需給ひっ迫で銅箔価格が高騰し、前期から製品価格に転嫁し適正化を進めてきたが、このタイムラグがまだ残っていることが響き減益転換した。
 このためこの価格転嫁動向が、同社の今期業績の最大ポイントとなるが、第2四半期以降に価格適正化の浸透を見込み、今3月期通期業績は、期初予想通りに、売り上げ220億円(前期比3.5%増)、営業利益7億5000万円(同29.4%増)、経常利益7億4000万円(同20.3%増)、純利益5億円(同7.4%増)と2期ぶりの増益転換を見込んでいる。なお今期配当は、年間8円(前期実績8円)の安定継続を予定している。

■25日線出没の三角保ち合いが煮詰まり値ごろ妙味も加わりまず半値戻しへ100円高

 株価は、前期配当の権利落ち後安値436円から今3月期業績の増益転換予想、香港企業との資本業務提携と好材料が続いて550円高値まで上ぶれて高値圏推移を続けたが、今期1Q業績の減益転換が響いて窓を開けて年初来安値411円へ再調整した。同安値は、PER11倍台、PBR0.89倍と売られ過ぎとして底上げ、窓を埋めた。テクニカル的にも、25日線での三角保ち合いの煮詰まり感を強めており、値ごろ妙味も手掛かりにまず年初来高値611円から同安値411円までの調整幅の半値戻しの500円台奪回に向け100円高しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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