夢テクノロジーは売り一巡、19年9月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

 夢テクノロジー<2458>(JQ)は、製造・IT業界向けエンジニア派遣事業を展開している。採用活動への追加投資で18年9月期利益予想を減額修正したが、需要が高水準に推移して19年9月期の収益拡大が期待される。株価は年初来安値を更新する展開だったが売り一巡感を強めている。反発を期待したい。

■エンジニア派遣事業を展開

 夢真ホールディングス<2362>の連結子会社で、製造・IT業界向けエンジニア派遣事業を展開している。

 17年11月台湾の一起吧生活科技を子会社化、17年12月クルンテープを子会社化、18年5月夢エデュケーションを完全子会社化、18年8月夢エデュケーションを吸収合併した。

■18年9月期減額修正だが、19年9月期の収益拡大期待

 18年9月期連結業績予想(8月10日に利益を減額修正)は、売上高が100億円、営業利益が3億80百万円、経常利益が3億80百万円、純利益が1億80百万円としている。

 需要が高水準であり、M&Aも寄与して売上面は順調だが、利益を減額修正した。更なるエンジニア数の増員を目指して採用費を追加投資し、管理部門や営業部門の増員も計画しているため販管費が増加する。ただし減額修正後も、17年9月期非連結業績との比較で大幅増収増益予想である。

 採用活動への追加投資で18年9月期利益予想を減額修正したが、需要が高水準に推移して19年9月期の収益拡大が期待される。なお9月7日発表の中期経営計画では、目標値に21年9月期売上高250億円、営業利益18億円、純利益12億円、期末エンジニア数5500人を掲げた。

■株価は売り一巡して反発期待

 株価は年初来安値を更新する展開だったが、9月11日661円から切り返して売り一巡感を強めている。9月28日の終値は705円、今期予想連結PERは約51倍、時価総額は約91億円である。反発を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る