サンウッドは調整一巡感、19年3月期営業利益横ばい予想だが中期成長期待

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 サンウッド<8903>(JQ)は東京都心部中心に高品質・高価格帯の新築分譲マンションの開発・販売を展開している。19年3月期は営業利益横ばい予想だが、中期成長を期待したい。株価は調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。なお10月29日に第2四半期決算発表を予定している。

■新築分譲マンションの開発・販売

 東京都心部の港区・渋谷区を中心に、高品質・高価格帯の新築分譲マンションの開発・販売を展開している。ブランドメッセージには「上質な暮らしを仕立てる」を掲げ、都市生活者に必須の「プライバシーに配慮した設計」や、自由度の高い設計変更対応の「オーダーメイドプラス」を特徴としている。なお売上計上基準は引渡基準を採用している。

 13年11月にタカラレーベン<8897>と資本業務提携している。タカラレーベン埼玉・千葉中心に郊外で1次取得層向け、サンウッドは東京都心部で富裕層向けという形で棲み分けされている。18年7月にはタカラレーベン不動産投資法人<3492>の上場に伴い、当社が保有する一部物件についても本投資法人への優先交渉権を付与していると発表した。本投資法人への売却を視野に入れた事業展開を図ることで出口戦略の拡大に繋がる。
 中期目標として21年3月期売上高150億円、営業利益10億円を掲げている。事業エリアや商品ラインアップの拡大、賃貸収入を得ながらバリューアップ後に売却する不動産ソリューション事業による安定収益の獲得、などの施策を推進する。なお株主優待制度は実施せず、配当金による利益還元を基本方針としている。

■19年3月期営業利益横ばい予想だが中期成長期待

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.1%増の117億50百万円、営業利益が0.2%増の5億58百万円、経常利益が15.7%減の3億58百万円、純利益が1.0%増の3億08百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間25円(期末一括)で、予想配当性向は38.4%となる。

 売上高の計画は不動産開発事業が2.5%増の96億84百万円、リノベーション事業が8.1%増の16億10百万円、賃貸事業が12.8%増の3億66百万円、その他事業が34.7%減の88百万円としている。

 不動産開発事業ではサンウッド青山(19年1月予定、12戸)、共同事業のガーデンテラス西馬込(19年3月予定、43戸)等の引き渡しを予定し、東上野プロジェクトや宮崎台プロジェクト等のソリューション物件の売却も予定している。また20年3月期以降に竣工予定の広尾プロジェクト(仮称)の販売開始を予定している。

 第1四半期は、売上高が前年同期比2.6倍の18億44百万円、営業利益が15百万円の赤字(前年同期は1億64百万円の赤字)、経常利益が60百万円の赤字(同1億88百万円の赤字)、純利益が61百万円の赤字(同1億88百万円の赤字)だった。大幅増収で赤字が縮小した。

 不動産開発事業において、ガーデンコート多摩センターの引き渡し、1棟収益物件の宮崎台プロジェクトの売却、事業計画を変更した新宿横寺町プロジェクトの土地売却などの売上を計上した。販管費では広告宣伝費の抑制も寄与した。

 なお9月28日に第2四半期の状況をリリースしている。ガーデンテラス西馬込、虎ノ門プロジェクトが契約完売し、ガーデンテラス大倉山プレミアム、赤坂三丁目プロジェクト、千石プロジェクトの事業用地を新規取得した。販売中プロジェクト(販売準備中を含む)は、ガーデンコート多摩センター、サンウッド青山、ガーデンテラス大倉山プレミアム、ガーデンテラス馬込プレミアム、サンウッド阿佐ヶ谷、ガーデンテラス大泉学園、広尾プロジェクトである。

 19年3月期は営業利益横ばい予想だが、中期成長を期待したい。

■株価は調整一巡感

 株価は年初来安値圏だが、9月18日の559円から反発して調整一巡感を強めている。10月3日の終値は575円、今期予想PER(会社予想EPS65円06銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想年間25円で算出)は約4.3%、前期実績PBR(前期実績BPS785円21銭で算出)は約0.7倍、時価総額は約28億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。出直りを期待したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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