Hameeは下値切り上げ、19年4月期増収増益・増配予想

株式市場 銘柄

 Hamee<3134>(東1)は、スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業を主力として、クラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。19年4月期増収増益・増配予想である。株価は7月の年初来安値から下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■コマース事業を主力にプラットフォーム事業も展開

 スマホ・タブレット向けのクセサリーを販売するコマース事業を主力として、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」によるクラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。収益面では、スマホ新機種発表やクリスマス需要などの影響で、第1四半期の構成比が小さく、第3四半期の構成比が高くなる季節特性がある。

 17年9月クマ型メッセージロボット「HAMIC Bear」を発表した。17年11月スマートフォン関連プロダクトを製造するスタートアップ・ベンチャー企業の販売・生産のサポートを目的として、プロダクト・インキュベーション・プロジェクト「IGNICTION」を開始した。

 18年4月EC事業者向けコンサルティング会社のJSコンサルティングを子会社化(Hameeコンサルティングに商号変更)した。18年7月韓国子会社がPNS社のモバイルアクセサリー事業を譲り受けると発表した。

■19年4月期増収増益・増配予想

 19年4月期連結業績予想は、売上高が18年4月期比8.9%増の102億14百万円、営業利益が1.7%増の14億03百万円、経常利益が9.8%増の13億91百万円、純利益が12.2%増の9億79百万円としている。配当予想は1円増配の年間6円50銭(期末一括)としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比8.6%増の22億34百万円で、営業利益が6.4%減の2億34百万円、経常利益が1.0%増の2億39百万円、そして純利益が0.6%増の1億74百万円だった。コマース事業、プラットフォーム事業とも好調に推移したが、新サービス関連の先行投資負担で営業減益だった。

 第1四半期の進捗率は売上高21.9%、営業利益16.7%だが、第1四半期の構成比が小さく、第3四半期の構成比が高くなる季節特性があり、概ね計画水準としている。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は7月の年初来安値1262円から下値を切り上げている。そして9月21日には1750円まで上伸する場面があった。その後一旦反落したが自律調整の範囲だろう。10月9日の終値は1535円、今期予想連結PERは約25倍、時価総額は約246億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線が上向きに転じて先高観を強めている。戻りを試す展開を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る