【話題株】多木化学は「踏み上げ相場」の期待強まり連日急伸27%高

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■マツタケ近縁種を完全人工栽培、日経平均の800円安とは無縁の展開

 多木化学<4025>(東1)は10月25日も一段高となり、10時前には27%高の1万2950円(2720円高)まで急伸。24日のストップ高に続き連日大幅高となっている。10月4日、マツタケの近縁種で香りや味はそれ以上とされる「バカマツタケ」の完全人工栽培に成功と発表。以後、日証金の貸借取引規制などをむしろ勲章とするように投機相場化している。日経平均の急落(10時30分現在は770円安)とは無縁の展開になっている。

 逆日歩が45円(10月23日現在)と厚く、信用売りを行っている側は売り建てているだけで負担が増す状態になっている。値上がりによる損失もある。投資を手仕舞うための買い戻しを入れざるを得なくなる売り手が増えると、いわゆる「踏み上げ相場」に発展する可能性が出てくる。こうした期待が相場を作っているようだ。

■今回は乗り遅れても、まだもう一段の上げ相場が控えているとの見方も

 また、テクニカル的にみると、発表の翌日から3日連続ストップ高を交えて急騰した局面が騰勢第1波に相当する。「グランビルの法則」(ジョセフ・E・グランビル)などでは、ひと相場がおおむね3波動で形成されるとの経験則が示されており、これに照らすと、ここ数日の急騰は騰勢第2波。これに乗り遅れても、今後もう一段の上げ相場が控えているとの見方も出ている。(HC)

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