【株式評論家の視点】神戸天然物化学は今3月期第2四半期決算を発表、二番底探る動きへ

株式評論家の視点

 神戸天然物化学<6568>(東マ)は、3月15日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、主に有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業を行っている。具体的には、顧客が製品開発及び製造販売のために行う研究、開発及び生産活動において必要なサンプルや製品を供給するとともに、製造方法の検討を実施している。

 製品の研究から量産に至る過程では種々の課題が発生するが、同社は顧客と協力しながら製造方法等の課題を解決して、顧客の求めるサンプルや製品を供給している。対象としている有機化学品は、主に医薬分野、情報電子分野で用いる機能性を持った化学品及びその中間体で、一般的な化学品を原料として製造している。

 同社は、機能材料事業、医薬事業、バイオ事業の3事業を展開しているが、機能材料事業では、電子材料や医薬用原料等の生産・供給を行っている。医薬事業では、治験原薬・医薬原薬等の生産・供給を行っている。バイオ事業では、遺伝子組換微生物による有用物質の生産・供給を行っている。研究・開発・量産とステージアップし、1つのテーマを大きく成長させるビジネスモデルで顧客に対してワン・ストップ・サービスを提供して、顧客ニーズに応えている。

 11月9日に発表した今2019年3月期第2四半期業績実績は、売上高29億2400万円、営業利益5億1400万円、経常利益5億4600万円、純利益4億0700万円に着地。

 今19年3月期業績予想は、売上高64億5000万円(前期比2.2%増)、営業利益13億円(同6.4%増)、経常利益13億円(同7.5%増)、純利益9億2000万円(同2.1%増)を見込む。3期連続の増収増益で、売上高・純利益ともに過去最高益を更新する見通し。配当性向は20%前後として安定的な配当を実施する方針で、配当予想は、期末一括25.0円継続を予定している。

 株価は、4月6日につけた上場来高値4830円から10月30日につけた上場来安値1980円まで調整を挟んで11月5日高値2418円と上昇。その後、25日移動平均線を上値にモミ合っている。第2四半期営業利益は年計画に対する進捗率が39.5%だったことから、売り優勢の展開となっているが、同社の顧客の大半は、売上規模1兆円を超える大手化学・製薬メーカーで、長期にわたる取引実績があり、顧客との強い信頼関係を築いている。2019年3月期~21年3月期は量産設備投資31.5億円、研究・開発設備投資18.5億円、その他一般投資・管理部門投資13億円の合計約63億円の設備投資を計画し、量産設備を増強するとともに営業・開発力を強化し、2021年3月期売上高77億円程度、経常利益17億円程度を目指しており、中長期的な視点で注目される。公開価格の2340円を割り込んでいるが、上場来安値に接近すれば、二番底形成から反転相場入りが期待されそうだ。(株式評論家・信濃川) 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  2. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  3. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  4. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  5. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  6. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る