松田産業は貴金属関連事業、食品関連事業共に堅調で、増収2ケタ増益

株式市場 銘柄

■貴金属原料の確保、化成品等の製品販売、産業廃棄物処理受託の拡大に取り組む

 松田産業<7456>(東1)の第2四半期は、貴金属関連事業、食品関連事業共に堅調で、増収2ケタ増益となった。

 第2四半期連結期間の取組としては、貴金属関連事業では、営業展開の強化と国内外の生産拠点活用により、貴金属原料の確保、化成品等の製品販売、産業廃棄物処理受託の拡大に取り組んでいる。また、食品関連事業では、顧客ニーズを捉えた商品の開拓と提供に鋭意取り組み、国内はもとより、海外展開の拡大も含めた積極的な営業活動により、販売量の拡大に努めている。

 その結果、今期19年3月期第2四半期連結業績は、売上高1027億21百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益25億05百万円(同13.7%増)、経常利益27億22百万円(同12.3%増)、純利益18億56百万円(同13.1%増)となった。

 貴金属関連事業については、主力顧客であるエレクトロニクス業界は、電子部品・デバイス分野の増勢に鈍化が見られたものの、全体的には好調に推移した。このような状況の中で、貴金属リサイクルの取扱量は拡大し、貴金属製品の販売量及び産業廃棄物処理の取扱量が増加したことから、貴金属製品の販売価格は低下したものの、全体としての売上高662億66百万円(同10.1%増)、営業利益16億25百万円(同16.9%増)となった。

 食品関連事業の主力顧客である食品製造業界は、国内の個人消費に力強さを欠く中で、加工食品需要の高まりや海外展開の拡大などにより、緩やかな上昇傾向で推移した。このような状況の中、水産品、畜産品の販売量が増加し、水産品の販売価格の上昇もあり売上高は364億98百万円(同6.9%増)、営業利益8億80百万円(同8.3%増)であった。

 第2四半期は順調に推移したことから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 ちなみに、19年3月期連結業績予想は、売上高2000億円(前期比5.2%増)、営業利益50億円(同2.5%増)、経常利益52億円(同1.1%増)、純利益35億円(同1.2%増)と増収増益を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る