セルシードの18年12月期第3四半期決算は増収・利益面赤字幅縮小

■18年12月期は黒字化予想

 セルシード<7776>(JQG)は13日、18年12月期第3四半期連結業績を発表した。

 売上高は5億43百万円(前年同期比13倍増)、営業損失は94百万円(前年同期は6億67百万円の赤字)、経常損失は94百万円(同6億74百万円の赤字)、四半期純損失は96百万円(同6億74百万円の赤字)となり、赤字幅が縮小した。

 セグメントごとの業績を見ると、再生医療支援事業では、売上高は43百万円(前年同期比2.8%増)、営業損失は57百万円(前年同期は78百万円の赤字)だった。9月に国立京都国際会館イベントホールにおいて開催された第91回日本生化学会大会に出展するなど、引き続き温度応答性細胞培養器材に関する販売促進活動や研究開発活動に取り組んだ。

 一方、 細胞シート再生医療事業では、売上高は5億円(前年同期は0円)、営業利益は1億82百万円(前年同期は3億54百万円の赤字)となった。 軟骨再生シート再生医療製品パイプラインにおいて、日本医療研究開発機構(AMED)が公募した補助事業の2018年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療シーズ開発加速支援)」に、同社が提案した研究開発課題(同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の製品化に向けた製造方法の確立)が採択された。また、台湾では同社支援のもとで引き続き細胞シート再生医療事業の開発・事業化が進んでおり、今第3四半期には台湾の事業提携先Meta Tech社から事業提携に係る一時金売上高1億75百万円を計上した。

 18年12月期業績予想は、前回予想を据え置き、売上高は11億70百万円、営業利益は20百万円、経常利益は50百万円、純利益は40百万円とし、黒字化する見通しとなる。

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