レカムの18年9月期は、情報通信事業、海外事業が好調に推移したことで、大幅増収増益

■事業本部制による権限委譲をより一層進め、意思決定の迅速化に取り組む

 レカム<3323>(JQS)の18年9月期は、情報通信事業、海外事業が好調に推移したことで、大幅増収増益となった。


 同社グループは今期の最重要テーマとして「グループ経営の推進」を掲げ、事業本部制による権限委譲をより一層進め、意思決定の迅速化に取り組んだ。情報通信事業では、新規顧客開拓に注力するとともに、約6万件の顧客データベースを活用した情報通信機器や光回線、電力の取次ぎ、LED照明の顧客アップセルに注力した。BPO事業では新規顧客の開拓及び既存顧客からの売上の積み上げに取り組み、センターでは大連、長春、ミャンマーの特性に合わせた業務配分を実施し、業務の品質と効率の向上に取り組んだ。海外法人事業では、2017年8月に設立したベトナムの本格的な事業立ち上げとマレーシアへの進出等、積極的に事業展開を図ってきた。

 その結果、18年9月期連結業績は、売上高72億96百万円(前年同期比42.0%増)、営業利益6億56百万円(同124.7%増)、経常利益6億31百万円(同144.1%増)、純利益3億12百万円(同122.5%増)となった。

■情報通信事業は大幅増収増益を達成

 セグメント別の業績は、情報通信事業は売上高58億78百万円(同36.5%増)、セグメント利益3億15百万円(同102.8%増)と大幅増収増益を達成した。

 BPO事業は、売上高3億17百万円(同8.1%減)となったものの、業務の効率化を図ったことから、セグメント利益は61百万円(同13.3%増となった。

■海外事業はベトナム支店や上海支店が業績を牽引

 海外事業は、日系企業へのLED照明や業務用エアコン等のエコ商材の販売が好調に推移し、2017年8月に開設したベトナム支店や上海支店が業績を牽引したこと等から、売上高11億01百万円(同125.5%増)、セグメント利益は2億79百万円(同2.4倍)と大幅増収増益を達成した。

 18年9月期は大幅増収増益を達成したことから、配当は1円50銭と50銭の増配となった。

■今期19年9月期も大幅増収増益を見込み、配当3円と1円50銭の増配を予定

 また、今期19年9月期連結業績も好調が見込まれ、売上高114億円(前期比56.2%増)、営業利益12億円(同82.7%増)、経常利益12億円(同90.0%増)、純利益6億70百万円(同114.5%増)と大幅増収増益を予想している。

 配当については、最終利益が倍増することもあり、3円と1円50銭の増配を予定している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る