日産自動車はカルロス・ゴーンの不正行為を受け株価が大きく反応

株式市場 銘柄

■業績への影響を警戒

 日産自動車<7201>(東1)は20日、一時65.5円安の940円(6.51%安)まで下げ、取引期間中としては2年4か月(2016年7月)ぶりの安値を付けた。同社は19日、「当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について」と題したIRリリースを発表。これを受けて、業績などへの影響を警戒し、株価が大きく反応している。

 発表によると、内部通報を受け数カ月間にわたり代表取締役会長カルロス・ゴーンと代表取締役グレッグ・ケリーに対する不正行為について内部調査を行った結果、開示されるカルロス・ゴーンの報酬額を少なくするため、長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明。

 そのほかに、カルロス・ゴーンについては、同社の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、グレッグ・ケリーがそれらに深く関与していることも判明した。これを受けて両者の解任を取締役会に提案することも明らかにした。

 三菱自動車<7211>(東1)は、一時57円安の673円(7.8%安)まで下げている。同社もカルロス・ゴーン容疑者の会長と代表取締役を解任することを発表している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る