トーソーは下値切り上げて出直り期待、19年3月期減益予想の織り込み完了

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 トーソー<5956>(東2)はカーテンレールやインテリアブラインドの大手である。室内装飾関連事業を主力に介護用品事業も展開している。株価は19年3月期減益予想の織り込みが完了して11月の年初来安値から反発し、さらに自己株式消却(11月30日付で100万株)も好感して下値を切り上げている。出直りを期待したい。

■カーテンレール・インテリアブラインドの大手

 カーテンレールやインテリアブラインドの大手で、国内市場シェアはカーテンレールが約50%、ブラインドが約15%である。

 室内装飾関連事業(カーテンレール類、ブラインド類、間仕切類)を主力として、介護用品事業(ステッキなど)も展開している。18年3月期のセグメント別売上高構成比は室内装飾関連事業が98.5%、介護関連用品などのその他事業が1.5%である。収益面では、新設住宅着工件数やリニューアルなど住宅関連市場の影響を受け、第4四半期の構成比が高い特性がある。

 中期成長戦略では「窓辺の総合インテリアメーカー」として、高付加価値商品の拡販、インテリアトレンドに合わせた特長ある商品や省エネ・節電対応など新商品開発のスピードアップ、コスト競争力の強化、ホテルや商業施設など非住宅分野における需要の取り込み、大型物件の獲得や新興国の消費需要取り込みによる海外売上高の拡大、新規領域としての介護用品事業の拡大などの施策を強化している。

■19年3月期減益予想

 19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比1.5%増の228億円だが、営業利益が9.5%減の7億20百万円、経常利益が9.5%減の7億30百万円、純利益が7.4%減の4億70百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比0.2%減の107億22百万円、営業利益が72.7%減の84百万円、経常利益が66.0%減の1億06百万円、純利益が73.3%減の50百万円だった。

 成長戦略で注力している非住宅分野、新規分野、海外事業は拡大したが、主力の住宅分野で新設住宅着工戸数が低調に推移したため、全体として微減収となり、原材料価格や物流コストの上昇も影響して大幅減益だった。セグメント別には室内装飾関連事業が0.5%減収・75.3%減益、その他事業が13.2%増収・18.1%減益だった。

 通期も原材料価格・物流コストの上昇などで減益予想としている。配当予想は18年3月期と同額の年間10円(第2四半期末5円、期末5円)としている。予想配当性向は21.9%となる。

■株価は下値切り上げて出直り期待

 株価は19年3月期減益予想の織り込みが完了して11月5日の年初来安値499円から反発し、さらに11月12日発表の自己株式消却(11月30日付で100万株)も好感して下値を切り上げている。そして11月28日には600円まで急伸する場面があった。

 12月6日の終値は559円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS45円72銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS1133円26銭で算出)は約0.5倍、時価総額は約56億円である。出直りを期待したい。

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