【株式市場】SQ算出が売り優勢となり日銀の国債買いオペ減額も影響し日経平均は一時462円安

株式

◆日経平均は2万1439円16銭(377円03銭安)、TOPIXは1594.14ポイント(22.51ポイント安)、出来高概算(東証1部)はSQ算出に関わる売買が加わり11億1782万株

チャート12 12月14日(水)前場の東京株式市場は、先物・オプションのSQ(清算値)算出日に当たり、これを巡る朝寄りの現物株の注文が売り優勢で始まり、前日までの大方の見方とは異なるとされて混乱含みとなり、日経平均は177円安で始まった。続いて、日銀が債券市場で行った国債買いオペが減額と伝わり、異次元の金融緩和政策に対する不透明感が言われ、日経平均は次第安となり、11時過ぎには462円225銭安(2万1353円94銭)まで下押した。前引けは377円03銭安(2万1439円16銭)。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。

 先物・オプションのSQ(清算値)推計値は、日経平均型が昨14日の日経平均の終値比197円安の2万1618円となった。米国とカナダで数百ヵ所に爆弾脅迫メールが届き、ビットコイン2万ドル要求などと伝えられたことなども手控える要因になったようだ。

 アフラック<8686>(東1・外国株)が急伸し、日本郵政<6178>(東1)による出資観測が材料視され、サンコーテクノ<3435>(東2)は首相がインフラ緊急対策として7兆円程度と発言したとの通信社電などが材料視されて大きく反発。ロジザード<4391>(東マ)は14日発売の「四季報」最新号が高評価とされて続伸高値。アーバネットコーポレーション<3242>(JQS)は業績見通しの増額が好感されて高い。

 東証1部の出来高概算はSQ算出に関わる売買が5億株加わったとされ11億1782万株、売買代金は1兆9299億円。1部上場2128銘柄のうち、値上がり銘柄数は269銘柄、値下がり銘柄数は1802銘柄となった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る