SKIYAKIは底値圏、19年1月期減益予想だが3Q累計進捗率順調

株式市場 銘柄

 SKIYAKI<3995>(東マ)は音楽アーティストのファンクラブ運営やECサービスを展開している。19年1月期減益予想だが、第3四半期累計の進捗率は順調だった。株価は軟調展開だが、17年10月IPO時の高値から4分の1水準で底値圏だろう。反発を期待したい。

■音楽アーティストのファンクラブ運営やECサービスを展開

 音楽アーティストに係るファンクラブ(FC)運営サービス、アーティストグッズ等のECサービスおよび電子チケットサービスなどを展開している。18年10月末現在のファンクラブ総登録会員数は229万人(うち有料会員が81万人)である。

 18年5月コンサート・イベント制作のMSエンタテインメント・プランニングを子会社化、18年7月持分法適用関連会社のSKIYAKI OFFLINEを連結子会社化して商号をSKIYAKI APPSに変更、18年11月Jリーグクラブなどプロスポーツクラブのファンサイトを運営するSEA Globalを子会社化した。

■19年1月期減益予想だが3Q累計進捗率順調

 19年1月期連結業績予想(9月12日に売上高を増額、利益を減額修正)は、売上高が18年1月期比51.0%増の37億56百万円、営業利益が54.0%減の1億11百万円、経常利益が45.6%減の1億17百万円、純利益が77.2%減の41百万円としている。

 FCサービスにおける有料会員数が順調に増加し、新規連結も寄与して大幅増収だが、ECサービスにおける大型商品の出荷減少、MSエンタテインメント・プランニングとSKIYAKI APPSの連結に伴う原価の増加、積極的なM&Aに伴う財務デュー・デリジェンス費用の増加などで減益予想である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比59.4%増収、営業利益が34.4%減益、経常利益が37.3%減益、純利益が71.6%減益だった。FC有料会員数の増加や新規連結などで大幅増収だったが、ECサービスにおける商品保管・配送料の値上げ、事業拡大に向けた人件費増加などで減益だった。

 ただし通期予想に対する進捗率は売上高75.1%、営業利益98.4%と順調である。また20年1月期の収益改善を期待したい。

■株価は底値圏

 株価(18年8月1日付で株式5分割)は、12月19日に上場来安値500円まで下押した。軟調展開だが、17年10月IPO時の高値1912円から4分の1水準で底値圏だろう。12月19日の終値は505円、今期予想連結PERは約131倍、時価総額は約53億円である。

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