フェローテックホールディングスは売り一巡して反発期待、19年3月期2桁増益予想

日インタビュ新聞ロゴ

 フェローテックホールディングス<6890>(JQ)は半導体等装置関連事業を主力としている。太陽電池関連事業は事業環境が悪化しているため撤退方針である。19年3月期は需要好調な半導体等装置関連事業が牽引して2桁増益予想である。株価は地合い悪も影響して15年6月以来の安値圏だが、売り一巡して反発を期待したい。

■半導体等装置関連事業が主力、太陽電池関連事業は撤退方針

 半導体等装置関連事業(真空シールおよび各種製造装置向け金属加工製品、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC製品、シリコーンウェーハ加工、装置部品洗浄など)を主力として、電子デバイス事業(サーモモジュール、パワー半導体用基板、磁性流体など)を展開している。主力の真空シールは世界シェア約6割である。

 太陽電池関連事業(シリコン結晶製造装置、シリコン製品など)は、事業環境が悪化しているため撤退方針としている。当面は自社販売から撤退してOEMに特化し、OEM用途以外の設備は半導体Siパーツ構造材用途への転換を進める。またOEM継続も短期的対応であり、基本的には19年中を目途に事業撤退方針である。なお撤退時期については、既存設備の売却交渉や撤退に伴う様々な影響度合いによって変更の可能性がある。

 12月7日にはシンジケートローンによる長期資金調達(総額121億円)を発表した。18年9月調達の長期借入110億円や中国政府補助金108億円相当などを含めて、総額521億円の設備資金調達が整い、中国で進めている200mmウェーハ35万枚/月の生産に係る設備資金調達の目途が立ったとしている。

■19年3月期2桁増益予想

 19年3月期連結業績予想(11月14日に売上高を下方修正)は、売上高が18年3月期比1.5%増の920億円、営業利益が16.2%増の98億円、経常利益が18.7%増の85億円、純利益が97.9%増の53億円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比5.2%増の452億30百万円、営業利益が12.7%増の50億69百万円、経常利益が26.1%増の48億66百万円、純利益が22.9%増の28億25百万円だった。太陽電池関連事業は市場価格急落に伴う生産調整や不採算在庫の評価損計上によって営業赤字が拡大し、電子デバイス事業も顧客の在庫調整の影響などで6.8%減収・19.5%営業減益だったが、需要好調な半導体等装置関連事業が24.6%増収・40.0%営業増益と牽引した。

 通期ベースでは、太陽電池関連事業から撤退方針で売上高を下方修正したが、半導体等装置関連事業の好調が牽引して2桁増益予想である。第2四半期累計の進捗率は売上高49.2%、営業利益51.7%と順調である。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は売り一巡して反発期待

 株価は12月25日に687円まで下押した。地合い悪も影響して15年6月以来の安値圏だ。ただし12月27日には796円まで戻している。売り一巡して反発を期待したい。12月27日の終値は770円、今期予想連結PERは約5倍、時価総額は約286億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■大阪・関西万博で下りスループット約24%改善、首都圏施設で運用開始  ソフトバンク<9434>(…
  2. ■激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは  CEメディアハウスは1月27日、ニューズウィーク日本版…
  3. ■TOB80社、MBO32社と高水準を維持  東京商工リサーチは1月20日、2025年に上場廃止を…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■経営統合や事業転換、ブランド強化など多様な狙いが背景  社名変更は、経営統合、事業構造転換、持株…
  2. ■4月相場を直撃する「トリプル安」、新年度相場は出鼻から波乱含み  4月1日は元来、証券業界にとっ…
  3. ■JR東日本、約40年ぶり運賃改定で鉄道株に注目  JR東日本<9020>(東証プライム)は3月1…
  4. ■中東情勢の行方が左右する「彼岸底」シナリオと原油危機回避の可能性  願わくば少なくともアノマリー…
  5. ■投資バリューは中立も株価材料として機能する局面も  株式市場は3月相場入りを控え、株式分割銘柄の…
  6. ■東京市場、株式分割ラッシュ拡大、値がさ化の進行が契機  3月相場は、また「二日新甫」である。「二…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る