トーセの第1四半期決算は連結売上高が18%増加しゲームソフト開発など寄与

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■利益面では期初特有の費用先行型となったが通期予想は営業利益18%増加など継続

トーセ<4728>(東1)が1月10日の取引終了後に発表した2019年8月期第1四半期の連結決算は、重点施策として3つの組織戦略と2つの事業戦略への取り組みを開始したほか、任天堂<7974>(東1)の「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」向けの開発売り上げが伸びたことなどにより、売上高は8.52億円(前年同期比18.8%増)となった。

 利益面では、期初の特性として費用が先行し一般管理費が増加したことなどにより、営業利益は0.58億円の赤字(前年同期は0.47億円の赤字)となり、純利益も0.34億円の赤字(同じく0.38億円の赤字)となった。

 デジタルエンタテインメント事業は、ゲームソフト関連の開発売り上げが大きく伸びた一方、モバイルコンテンツ関連の売り上げはダウンした。また、パチンコ・パチスロ関連の売り上げは、規制強化の影響により引き続き厳しい受注環境が続くことを想定して人員配置をゲームソフト関連やモバイルコンテンツ関連に多くシフトした。

 その他事業は、子会社の株式会社フォネックス・コミュニケーションズでコンサート事業を開始した結果、当事業の売上高は前年同期比82%増加したものの、費用が先行したため営業損失となった。

◆今8月期は連結売上高17%増加、純利益2%増加、1株利益25円46銭の予想を継続

 同社は、家庭用ゲーム機やスマートデバイスなどの各種プラットフォームに柔軟に対応し、ゲームソフトを中心に企画提案から開発、運営までワンストップで展開している。

 発表によると、昨2018年9月に開催された国内最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2018」は、会期4日間の総来場者数は歴代最多となり、過去最大規模の企業・団体が出展し、家庭用ゲーム、スマートフォン、パソコンなど、さまざまなプラットフォームに向けた幅広いジャンルの新作タイトルやサービスが発表された。とりわけ、eスポーツの大型ステージ企画「e-SportsX(クロス)」には、国内だけでなく海外からの来場者や報道関係者が詰めかけ、大きな注目を集めたという。

 今期2019年8月期の連結業績予想は期初の見通しを継続し、売上高は53.27億円(前期比17.9%の増加)、営業利益は2.71億円(同18.6%の増加)、純利益は1.92億円(同2.4%の増加)、1株利益は25円46銭とした。(HC)

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