【どう見るこの株】注目の直近1部昇格銘柄

株式市場 東京証券取引所 株価

■最高純益更新株、ラグビーW杯関連株、災害復興関連株など側面支援材料も随伴

「直近1部昇格株」を市場変更に際したファイナンスの有無で選別すると、ファイナンスなしが6銘柄、何らかのファイナンスを伴った銘柄が4銘柄となった。ファイナンスなしでは、12月13日に名証第2部から東証第1部・名証第1部へ昇格した未来工業<7931>(東1)は、承認とともに2日連続でストップ高、いったん2980円まで調整したが、市場変更日は3030円と高寄りして3070円まで買い進まれた。

その後、全般相場の急落にツレ安し再び2617円と下値を探ったが、前週末は大陽線を立てて直近1部昇格銘柄では唯一、昨年来高値3115円まで買い直された。残業ゼロ経営など時代を先取りした独自のビジネスモデルには定評があり、PER評価ではやや割高なものの、今2019年3月期第2四半期業績が、期初見通しを上ぶれて着地し、通期純利益は、固定資産の売却益計上で5期ぶりの過去最高予想にあり、なお上値期待を高めよう。

またサニーサイドアップ<2180>(東1)は、PR会社として新規に展開しているスポーツ事業で、今年9月開催のラグビーのワールドカップや来年の東京オリンピック・パラリンピックなどのビッグイベントが業績にも株価的にポジティブ効果を発揮する。

南陽<7417>(東1)は、九州地方で度重なった自然災害の復旧・復興需要で昨年10月に今3月期業績を上方修正、PERは8倍台、PBRも0.8倍と上値余地を示唆している。

チャーム・ケア・コーポレーション<6062>(東1)は、市場変更承認で1743円高値をつけ、全般急落相場に抵抗できずに1091円安値へ調整したが、今6月期業績は大幅増益で連続して過去最高を更新する見込みで、高価格帯・高級ホームへのシフトとともに、富裕な高齢者向けに不動産事業へ進出する新規事業も株価に反映される展開が有力視される。

【どう見るこの相場】「森を見ずに木を見る」を基本とする個別銘柄重視の積み上げスタンスが賢明
【どう見るこの株】注目のファイナンスありの「訳あり」銘柄

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る