【編集長の視点】クレスコは小反落も二番底で買いシグナルを示現し連続最高業績をテコに割安修正買いが再燃余地

編集長の視点

クレスコ<4674>(東1)は、前日16日に2円安の2981円と小反落して引けた。日経平均株価が、3営業日ぶりに反落したことから同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ取引時間中には3090円と昨年12月20日以来の高値まで買い進まれる場面があり、今年の大発会でつけた二番底からの底上げを続けた。二番底固め場面で陽線包み足を示現、買いシグナルが点灯したとして今2019年3月期業績の連続過去最高更新予想を手掛かりに下値に割安株買いが交錯した。「働き方改革」関連法案が、今年4月から大企業向けに施行されるのを前に有料・無料の関連セミナーを開催しており、関連株人気の再燃も期待されている。

■組込型ソフトウェア開発事業の受注が好調に推移し受注単価の見直しもオン

 同社の今2019年3月期通期業績は、売り上げ355億円(前期比6.5%増)、営業利益32億8000万円(同6.1%増)、経常利益35億8000万円(同2.5%増)、純利益24億1600万円(同9.7%増)と予想され、前期の過去最高業績を連続更新する。ソフトウェア開発事業は、メガバンク向けの大型案件が一巡して伸び悩むが、組込型ソフトウェア開発事業では、通信システム、カーエレクトロニクス、情報家電向けが好調に推移して受注高が続伸し、受注単価の見直しや選別受注を積極化、全社的な生産性改善運動や生産性改善を進めることなどが要因となる。

 この連続最高業績に関しては、同社は今年2月5日に今期第3四半期(2018年4月~12月期、3Q)決算の発表を予定しており、今期第2四半期(2018年4月~9月期、2Q)累計業績が、期初の減益転換予想を上ぶれ経常利益が増益で着地しており、3Q業績が通期予想業績に対してどの程度の進捗率を示すかも注目されている。

 一方、「働き方改革」関連法案関連では、昨年7月に国内導入実績が350社を超える米UiPath社のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)プラットフォーム「UiPath」の認定リセラー・パートナー契約を締結し、同10月には日本アイ・ビー・エムの認定コアパートナーとして人事・給与・ワークフロー関連のパッケージソフトウェアの開発事業を展開するアルスを連結子会社化するなど企業の業務自動化をサポートするRPA分野を強化しており、4月の施行を前に無料の「RPA導入ファーストステップセミナー」や有料の「UiPath開発基礎ハンズオンセミナー」などを相次ぎ開催しており、業績を押し上げる展開も想定されている。

■PERは13倍台と相対的に割安で25日線から5%超のマイナスかい離と売られ過ぎ

 株価は、昨年来高値4875円から2度にわたる世界同時株安の直撃を受け同安値2530円まで調整、アルス株式取得と今期2Q累計業績の上ぶれ着地で昨年11月の4045円の戻り高値までリバウンドした。足元では、大発会の日経平均株価の452円安の影響で2735円の2番底をつけ、3000円台にタッチするリバウンド場面では買いシグナルの陽線包み足を次々と示現した。PERは13倍台とソフトウエア関連株として相対的に割安で、テクニカル的にも25日移動平均線から5%超のマイナスかい離と売られ過ぎを示唆しており、一段の戻りを試し戻り高値4045円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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