国際紙パルプ商事はオーストラリア上場企業の買収が注目されて急伸

株式市場 銘柄

■2024年の創業100周年に向けた第2次3ヵ年計画の第一歩に

国際紙パルプ商事<9274>(東1)は1月18日、急伸し、取引開始後に19%高の296円(48円高)まで上げて出来高も急増している。17日の夕方、オーストラリア証券取引所に上場する紙関連製品などの卸売事業会社SpicersLimited(以下「Spicers」)の発行済株式の100%取得を発表。注目集中となった。

 発表によると、Spicers社は、オーストラリア及びニュージーランドで紙・包装資材及び紙関連製品等の卸売事業を行う。ただ、株式取得については、Spicers社の株主総会における承認(投票議決権ベースで75%以上かつ出席投票株主数の過半数による承認)やオーストラリア裁判所による承認等が必要とされているため、これらの条件が充足されない場合には本件株式取得が実現しない可能性があるとした。

 国際紙パルプ商事は2024年に創業100周年を迎える。これに向けて2016年度から長期経営ビジョンを開始。2018年度までの第1次3ヵ年計画に続き、2019年度からは第2次3ヵ年計画を開始する。ここでは「事業育成期」とし、海外事業では、アジアパシフィック圏における事業展開の加速と、積極的なM&A戦略の展開を中軸に据えており、本件はこの戦略の第一歩と位置づけている。(HC)

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