三谷産業は調整一巡感、19年3月期減益予想だが20年3月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 三谷産業<8285>(東1)は、首都圏・北陸およびベトナムを主要拠点として6事業を展開する総合商社である。19年3月期第3四半期累計は減益だった。通期も減益予想だが、20年3月期の収益改善を期待したい。株価は安値圏だが調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■化学品など6事業を展開する総合商社

 首都圏・北陸地区およびベトナムを主要拠点として、6事業(化学品、空調設備工事、情報システム、樹脂・エレクトロニクス、エネルギー、住宅設備機器)を展開する総合商社である。

 18年12月には、医薬品原薬開発・製造の子会社アクティブファーマ・富山八尾工場における設備投資計画を見直し、設備投資額を増額して製造ラインの拡充を行うと発表している。

■19年3月期減益予想だが20年3月期収益改善期待

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比2.7%増の830億円、営業利益が2.2%減の23億50百万円、経常利益が7.5%減の27億50百万円、純利益が22.8%減の16億40百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比2.9%増の604億91百万円、営業利益が22.7%減の9億62百万円、経常利益が13.4%減の14億67百万円、純利益が33.6%減の7億61百万円だった。売上面は概ね順調だったが、販管費の増加で減益だった。20年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡感

 株価は12月25日の安値231円から切り返して280円近辺で推移している。そして調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。2月1日の終値は273円、今期予想連結PERは約9倍、時価総額は約169億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る