ゼリア新薬工業の第3四半期は、昨年4月の薬価改定の影響を受け、減収減益

■主力製品である潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は英国やフランスで順調に売上を拡大

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)の第3四半期は、昨年4月の薬価改定の影響を受け、減収減益となった。

 医療用医薬品は、昨年4月に薬価制度の抜本改革による想定外の薬価引き下げを受けたことや、後発医薬品の使用促進など医療費抑制策が強力に推進されていることから厳しい環境といえる。また、OTC医薬品市場でも市場競争の激化が続いている。

 そのような状況の中で、同社の主力製品である潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は、海外においては主要マーケットである英国やフランスで順調に売上を拡大したものの、国内において、昨年4月の薬価改定や後発品、競合品の影響を受け、苦戦した。そのため、医療用医薬品事業の売上高は、240億39百万円(前年同四半期比9.8%減)となった。

 コンシューマーヘルスケア事業の主力製品群である「ヘパリーゼ群」については、テレビCMなどの広告宣伝活動を積極的に展開し、製品認知度の向上に努めた結果、引き続き売上を拡大した。なお、平成30年4月にヘパリーゼWシリーズ最上位品として「ヘパリーゼWプレミアム極」を発売し、製品ラインアップを強化した。同事業の売上高は、230億52百万円(同0.8%増)であった。

 以上のように、薬価改定が響き、19年3月期第3四半期連結業績は、売上高472億15百万円(前年同期比4.9%減)、営業利益30億61百万円(同33.3%減)、経常利益28億19百万円(同42.3%減)、純利益29億円(同26.7%減)となった。

 通期業績予想は、前回発表の数値を据え置いている。

 なお、第3四半期決算の発表と共に、自己株式の取得枠の拡大と取得期間の延長を発表した。

 取得株式の総数は380万株(上限)とし、前回より180万株増加した。取得価額の総額は82億円(上限)とし、36億円増加した。取得期間は19年2月5日までとしていたが、5月10日までに延長することとなった。

 なお、取得株式の総数380万株は、発行済み株式総数(自己株式を除く)に対する割合は7.55%となる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シャープ堺工場跡地を再活用、水冷技術と再エネ電力で高性能計算を実現  KDDI<9433>(東証…
  2. ■2026年3月6日全国公開、日本の観客へ感謝を込めた特別版  ギャガは、『映画 冬のソナタ 日本…
  3. ■写真555点で広がる味覚の世界、0歳からの「はらぺこ図鑑」  学研ホールディングス<9470>(…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■JR東日本、約40年ぶり運賃改定で鉄道株に注目  JR東日本<9020>(東証プライム)は3月1…
  2. ■中東情勢の行方が左右する「彼岸底」シナリオと原油危機回避の可能性  願わくば少なくともアノマリー…
  3. ■投資バリューは中立も株価材料として機能する局面も  株式市場は3月相場入りを控え、株式分割銘柄の…
  4. ■東京市場、株式分割ラッシュ拡大、値がさ化の進行が契機  3月相場は、また「二日新甫」である。「二…
  5. ■地銀・建設・リサイクル株が業績上方修正クラスターを形成  今週の当コラムは、内需ディフェンシブ株…
  6. ■「TACO」神話揺らぐ、内需関連が上場来高値圏  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みする…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る