Jトラストが9%高、インドネシア事業の不良債権を一挙に処理し業績はV字回復の期待

株式市場 銘柄

■大規模な引当金で今3月期の業績見通しを赤字としたが株価は逆に「買い」

 Jトラスト<8508>(東2)は2月14日、朝方の366円(35円安)を下値に大きく切り返し、13時を過ぎては9%高の437円(36円高)まで上げている。

 13日の取引終了後、Jトラスト銀行インドネシアに関する貸倒引当金の計上と、これによる2019年3月期の連結業績の下方修正などを発表した。しかし、「このところの株価状況なども鑑み、業績にかかる不確実性を完全に払拭するとともに、業績のV字回復を目指すための下地作りを行う」、などとしたため注目が集中する形になった。出来高も急増している。(HC)

■買収前からの負の遺産である不良債権を一括して処理し損失を一挙に計上

 Jトラスト銀行インドネシアの買収前からの負の遺産である不良債権を一括して処理し、損失を一挙に計上するとして、東南アジア金融事業の事業セグメントで108.4億円の損失を一挙に計上。また、Jトラストアジアが保有するグループリース社(GroupLeasePCL)に対する債権について199.2億円を貸倒引当金繰入額として計上。これらにより、2019年3月期の連結業績の見通し(IFRS基準)を、営業利益は327.45億円の赤字(従来は70.73億円の黒字)に修正し、親会社の所有者に帰属する当期利益は363.50億円の赤字(従来は53.18億円の黒字)に下方修正した。

 また、19年3月期末配当も従来の1株当たり6円の予定を同1円の見込みに修正した。これらにともない、代表取締役社長・藤澤信義氏の月額報酬を2月から次回の定時株主総会(19年6月の予定)まで取止めるとした。

 ただ、国内事業は堅調に推移しており、韓国およびモンゴルの金融事業は「資本さえ増やせばもっと収益が上がる状態」(藤澤社長)とし、好調に推移しているもようだ。不良債権と「その予備軍」(同)を一挙に計上したことで、今後は、回収される債権が利益として計上されるため、回収に尽力することで収益のV字回復につながる可能性が出てくることになる。(HC)

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