イーソルは急反発、19年12月期最終増益予想、基準日3月31日で株式4分割

株式市場 銘柄

 イーソル<4420>(東マ)は組み込みソフトウェア事業を主力として、センシングソリューション事業も展開している。18年12月期大幅増収増益だった。19年12月期は営業外収益計上で経常・最終増益予想としている。なお基準日19年3月31日(効力発生日19年4月1日)で株式4分割を実施する。株価は株式4分割発表を好感して急反発している。出直りを期待したい。

■組み込みソフトウェア事業が主力

 18年10月東証マザーズに新規上場した。自社製ソフトウェアRTOS(リアルタイム・オオペレーティング・システム)開発やエンジニアリングサービス(受託業務)の組み込みソフトウェア事業を主力として、センシングソリューション事業(車載プリンタ・ハンディターミナル販売の物流関連ビジネス、センサネットワーク関連ビジネス)も展開している。

■19年12月期は営業微減益、経常・最終増益予想

 18年12月期連結業績は、売上高が17年12月期比16.0%増の87億52百万円、営業利益が61.4%増の6億98百万円、経常利益が54.3%増の6億87百万円、純利益が50.3%増の5億24百万円だった。

 組み込みソフトウェア事業が18.6%増収(ソフトウェア製商品が28.7%増収、エンジニアリングサービスが16.1%増収)で40.5%増益と牽引した。センシングソリューション事業は一部不採算案件が影響して15.6%減収、営業赤字となった。

 19年12月期連結業績予想は、売上高が18年12月期比11.8%増の97億80百万円、営業利益が1.2%減の6億90百万円、経常利益が16.5%増の8億円、純利益が9.6%増の5億74百万円としている。

 先行投資負担などで営業微減益だが、営業外収益にNEDO「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」に係る補助金収入を計上見込みのため、経常・最終増益予想としている。

■株価は急反発

 株価は乱高下の展開でIPO後の落ち着きどころを探る段階だが、株式4分割発表を好感して急反発している。出直りを期待したい。2月26日の終値は4935円、今期予想連結PERは約44倍、時価総額は約265億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る