ストリームは今期の大幅黒字見通しが注目されストップ高

■ネットショッピングサイトの機能拡充効果など出始める

ストリーム<3071>(東2)は3月15日、急伸し、9時20分にストップ高の120円(30円高、33%高)に達したあとも大幅高を続けている。14日の取引終了後に発表した2019年1月期の連結業績は各利益とも2ケタ減益だったが、今期・20年1月期の予想を売上高は253.2億円(前期比11.9%の増加)、営業利益は2.05億円(前期は0.17億円)とするなど、各利益とも大幅増益の見込みとした。注目が集中している。

■ラオックスの免税店向けビューティー&ヘルスケア商品も強化

 19年1月期は、自社オリジナルのネットショッピングサイト「ECカレント」に加えて、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazonマーケットプレイス」などの外部サイトでの展開などを強化した。「Amazonマーケットプレイス」内の『ECカレント』では、2018年9月に「スポンサープロダクト広告運用代行/セラーコンサルティングサービス」を導入し、化粧品の商品ページ改善と広告運用の相乗効果により、同サイトの化粧品の月別売上高は導入以前の2倍から3.5倍で推移するに至った。

 また、オリジナルサイト「ECカレント」では、18年9月にWEB接客ツールのチャット機能を開始した。これにより、商品購入を検討する段階からリアルタイムでお客様と会話できるようになり、10月以降年末商戦に向けてコンバージョン率(CVR)アップの効果が出始めてきた。これにより、顧客が希望する配送場所に応じた最短納期のスムーズな案内などが可能となり、設置サービスが必要な冷蔵庫、テレビなどの大型家電の在庫施策と連動させたプロモーションを展開することが可能になった。

◆百貨店など他社店舗への卸販売は従来の8店舗から新たに4店舗増える予定

 また、子会社エックスワンが展開するビューティー&ヘルスケア事業では、新商品として、2018年12月に、栄養機能食品「アクティベックス100(ハンドレッド)Q HG(エイチジー)」をリニューアルした「アクティベックス100(ハンドレッド)セサミン HG(エイチジー)」を発売し、直近に至るまで堅調に推移している。また、2018年9月より、新ビジネスプラン「X-two bird(エックスツーバード)」をスタートし、新時代のビジネスコミュニケーションスタイルに適したオートシップをベースとするバイナリーシステムを導入し、やはり順調に推移している。

 今期は、売れ筋商材の確保とアイテム数の充実、在庫の適正化を引続き推進する。また、売上確保の大きな要因となっている外部サイトでの販売促進イベントに積極的に参加し、WEB接客ツールなどを用いて新たなサービスの展開を行う。

ラオックス<8202>(東2)の運営する免税店でのエックスワン商品の化粧品は販売の上位を占めており、今後も訪日観光客のニーズに合った商品の供給を促進し、販売強化に繋げていく計画だ。また、昨年より開始した百貨店など他社店舗への卸販売は従来の8店舗から新たに4店舗増える予定とした。

 今期・2020年1月期の連結業績予想は、売上高が253.20億円(前年同期比11.9%増)、営業利益は2.05億円(前年同期は0.1717億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は0.94億円(前年同期は1.20億円の赤字)、1株利益は3円47銭を見込む。(HC)

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