【株式市場】日経平均は小幅安だが3日続落したが材料株などの物色は活発

株式

◆日経平均は2万1566円85銭(17円65銭安)、TOPIXは1610.23ポイント(3.45ポイント安)、出来高概算(東証1部)は11億404万株

チャート14

 3月19日(火)後場の東京株式市場は、銃の乱射事件がニュージーランドに続いてオランダで発生し、入出国しやすい貿易国という点で日本にも類似性があるとの見方が言われ、個別物色の色彩が濃くなった。ソニー<6758>(東1)が前場の高値を抜けずに軟調推移となった一方、イオンファンタジー<4343>(東1)は2月決算への期待などが言われて後場もジリ高傾向の一段高。日経平均は30銭安から50銭安の水準で小動きとなり、大引けは小幅安だが3日続落となった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。

 後場は、元気寿司<9828>(東1)が7月で設立40周年になるため記念配当などへの期待が出てくるとされて戻り高値に進み、野崎印刷紙業<7919>(東2)は包装紙やタグ、ラベルなどが新元号による特需の可能性との見方で出直り拡大。Mマート<4380>(東マ)は今期の増益率拡大などが注目されて連日急伸。シライ電子工業<6658>(JQS)は任天堂(7974)の「NintendoSwitch」と連携する機能を持つスマートフォンに関連と伝えられたようで後場寄り後に急伸しストップ高。

 19日は3銘柄が新規上場となり、KHC<1451>(東2)は戸建て住宅の設計・施工などを行い、9時6分に公開価格850円を2%下回る832円で初値を付けた。高値は直後の841円、安値は14時46分の804円、終値は810円となった。

ミンカブ・ジ・インフォノイド<4436>(東マ)は、金融・経済関連情報の提供に特化したB2Cのメディア事業、およびB2B・B2B2Cのソリューション事業を展開し、9時56分に公開価格1050円を33%上回る1400円で初値を付けた。高値は10時過ぎの1442円、後場は一進一退となり、終値は1327円となった。

コプロホールディングス(コプロHD)<7059>(東マ・名セ)は、建設業界を中心とした人材派遣事業を行い、マザーズ市場では9時22分に公開価格2090円を14.6%上回る2395円で初値を付けた。その直後に2438円まで上げ、その後は一進一退を続け、終値は2218円となった。

 東証1部の出来高概算は少な目で11億404万株(前引けは5億5722万株)、売買代金は1兆8954億円(同9204億円)。1部上場2135銘柄のうち、値上がり銘柄数は597(同531)銘柄、値下がり銘柄数は1464(同1522)銘柄。

 また、東証33業種別指数は14業種(前引けは11業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、保険、その他金融、パルプ・紙、機械、銀行、非鉄金属、鉄鋼、電気機器、輸送用機器、などとなった。(HC)

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