【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ジョルダンは調整一巡して動意のタイミング接近、訪日外国人旅行客増加が追い風

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 経路検索ソフトのジョルダン<3710>(JQS)の株価は、800円近辺でモミ合う展開だが調整一巡感を強めている。外国人旅行客の増加も追い風であり、動意のタイミングが接近しているようだ。15年1月の864円、そして14年9月の884円を目指す流れに変化はないだろう。

 乗換案内事業(無料版「乗換案内」、有料サービス「乗換案内NEXT」「乗換案内Plus」、総合旅行サービス「乗換案内トラベル」、および広告、グルメ・運行情報サービスなど)を主力として、マルチメディア事業(電子出版・紙媒体出版、ニュース、教育、その他コンテンツ)や、その他事業(受託ソフトウェア開発、その他新サービス)も展開している。

 有料サービス「乗換案内NEXT」「乗換案内Plus」の14年9月末有料会員数は約55万人に達している。また無料を含めて「乗換案内」の各種インターネットサービスの検索回数は14年12月に月間約2億回となり、当該サービスの月間利用者数は1000万人超となっている。

 乗換案内事業では、鉄道の経路検索にとどまらず、路線バスの経路検索にも対応している。さらに利便性の高い「乗換案内」を目指して、今後は「駅から駅」「バス停からバス停」の案内にとどまらず、徒歩ルートを含めた「地点から地点」「場所から場所」案内を強化する方針だ。

 「移動に関するNO.1情報プロバイダー」を目指し、新サービス開発や機能充実に向けてM&A・アライアンス戦略も積極活用している。12年9月にグルメぴあネットワークを子会社化(13年4月吸収合併)、12年11月にネット旅行販売・情報提供のイーツアーを子会社化、14年7月に合弁で「ミール・プラス」事業のRemunera Jorudan(レムネラ・ジョルダン)を設立した。一方ではマルチメディア事業における不採算事業からの撤退を進めるとともに、新たな採算事業も模索している。

 今期(15年9月期)の連結業績見通し(11月13日公表)は売上高が前期比4.2%増の45億円、営業利益が同3.3%増の6億円、経常利益が同1.2%増の6億20百万円、純利益が同2.7%増の3億90百万円、配当予想が前期と同額の年間13円(期末一括)としている。

 製品・サービス別売上高の見通しは、乗換案内事業が同2.8%増の42億60百万円(モバイルが同2.0%減の10億50百万円、広告が同15.4%増の3億30百万円、個人向けが同11.8%減の90百万円、法人向けが同7.1%増の9億30百万円、旅行が同4.2%増の16億50百万円、グルメが同9.5%減の2億円、他乗換が同11.1%増の9百万円)、およびマルチメディア事業が同3.0倍の1億円、その他が同横ばいの1億40百万円としている。

 第1四半期(10月~12月)は前年同期比9.0%増収、同24.6%営業減益、同29.3%経常減益、同49.5%最終減益だった。新たな事業展開に向けた新製品・サービスの開発に係る人件費の増加、負ののれん発生益の一巡が影響して減益だったが、売上面では法人向けサービスやイーツアーの旅行関連などが好調に推移しているようだ。

 通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が23.5%、営業利益が15.7%、経常利益が15.5%、純利益が13.6%である。利益進捗率がやや低水準だが、乗換案内事業ではスマートフォン向け有料サービスの機能強化で会員獲得を推進し、スマートフォン向け無料サービスにおける広告、法人・自治体向け案件、さらに旅行関連パッケージ商品などの販売拡大を見込んでいる。訪日外国人旅行客の増加も追い風として第2四半期(1月~3月)以降の挽回が期待され、さらに20年東京夏季五輪開催も追い風となって中期的に収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、1月の戻り高値864円から反落後は800円近辺でモミ合う展開だが、大きく下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。

 4月8日の終値809円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS74円72銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は1.6%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS764円87銭で算出)は1.1倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって強基調を維持している。外国人旅行客の増加も追い風であり、動意のタイミングが接近しているようだ。15年1月の864円、そして14年9月の884円を目指す流れに変化はないだろう。

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