トレジャー・ファクトリーの19年2月期はリサイクル市場が成長していることもあり増収大幅増益で着地

■既存店の収益改善、国内での二ケタ出店、子会社の業績改善の全てが実現

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は10日、19年2月期連結業績と20年2月期連結業績予想を発表した。19年2月期はリサイクル市場が成長していることもあり増収大幅増益で着地した。

 同社グループは主要な事業目標として、既存店の収益改善、国内での二桁出店、子会社の業績改善を掲げて、事業に取り組んだ。その結果、既存店の収益改善、国内での二ケタ出店、子会社の業績改善の全てが実現した。店頭買取においては、アプリ会員等の増加により買取件数、買取点数が伸びたことに加え、大型の家電や家具等を買い取る出張買取や全国からファッション品を中心に買い取る宅配買取も大きく伸びたことにより、仕入が増加した。子会社のカインドオルは、利益率の改善により、大幅に営業増益となった。また、出店については、単体の新規出店数は、直営店を12店出店した一方で、総合リユース業態「トレジャーファクトリー」を3店閉店した。

 その結果、19年2月期連結業績は、売上高177億37百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益9億05百万円(同45.6%増)、経常利益9億49百万円(同42.0%増)、純利益5億64百万円(同63.3%増)と増収大幅増益となった。売上高はほぼ当初計画通りであったが、利益面では上振れての着地となった。

 今期については、既存店はプラス成長を計画しているものの、継続成長に向けた物流センター増床や15店前後の新規出店などの新規投資により利益が圧縮されると見ている。

 ちなみに、20年2月期連結業績予想は、売上高197億41百万円(前期比11.3%増)、営業利益9億09百万円(同0.4%増)、経常利益9億48百万円(同0.2%減)、純利益6億26百万円(同10.8%増)を見込んでいる。

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