インターアクションは新株予約権の行使停止要請が注目されて急反発

株式市場 銘柄

■最近ではプレミアグループが停止要請のあと全額消却し株価が回復

インターアクション<7725>(東1)は4月19日、急反発となり、10時40分にかけて7%高の1617円(106円高)まで上げている。18日の夕方、契約に基づき新株予約権の行使停止要請を割当先のSMBC日興証券に要請したと発表。発行株数の増加による株式価値の緩和懸念が後退している。

 発表によると、2019年3月4日に発行した第10回新株予約権(行使価額修正条項付)について、契約に基づき、割当先であるSMBC日興証券株式会社に対し、残存する分の全部について行使を停止するよう4月18日付で要請した。第10回新株予約権は、発行時の新株予約権数が2万個、潜在株式数は200万株(新株予約権1個につき100株)。18日現在での未行使残存個数(株式数)は5419個(54万1900株)。

 なお、こうした行使停止要請は、プレミアグループ<7199>(東1)が2019年1月、割当先である野村證券株式会社に6月まで約6ヵ月間の「停止指定」を要請し、その後、3月下旬に全予約権を自社で消却した事例がある。

 新株予約権の発行は有力な資金調達手段の一つだが、権利行使されると新株式が発行され、発行株数の増加により株式価値が緩和されるため、株価下落要因になるケースが少なくない。一般投資家の中には、新株予約権を発行中の銘柄(行使完了前の予約権を抱える銘柄)について、「好材料が出て急騰しても深追いは禁物」などとして己を戒めている向きもある。(HC)

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