エイトレッドの今期20年3月期業績予想は最高益更新で5円増配を見込む

■前19年3月期はパッケージソフト、クラウドサービス共に大幅増収

 エイトレッド<3969>(東1)の今期20年3月期業績予想は、最高益更新で、5円増配を見込む。

 23日引け後発表された今期20年3月期業績予想は、売上高16億円(前期比10.5%増)、営業利益5億60百万円(同8.8%増)、経常利益5億60百万円(同14.4%増)、純利益3億75百万円(同20.2%増)と最高益更新を見込む。

 好業績が見込まれることから、配当については、年間16円(第2四半期末8円、期末8円)と5円の増配を予想している。

 同社は、ワークフローを電子化する「ワークフローシステム」を開発・販売している。主力製品は、パッケージ型の小規模・中規模企業向けX-point(エクスポイント)、中規模・大規模企業向けAgileWorks(アジャイルワークス)、クラウド型の小規模企業向けX-point Cloud(エクスポイントクラウド)である。

 03年X-point販売開始以来、スモールビジネスから大手企業まで2000社を超えるパッケージ製品導入実績を誇り、国内ワークフローシステム市場においてシェア1位である。

 依然として紙・手書きベースでの業務・事務処理に依存している企業が多いため、ワークフローシステムの潜在市場は大きい。また在宅勤務やテレワークといった働き方改革の推進、企業不祥事防止のための内部統制強化の流れなども背景として、ワークフローシステム市場は拡大している。

 19年3月期の製品・サービス別の売上を見ると、パッケージソフトについては、X-pointは、クラウドサービスの需要拡大により減少したものの、AgileWorksは、導入企業数は大幅に増加し売上高が伸びた。その結果、X-pointの売上高は4億27百万円(前年同期比0.4%減)、AgileWorksの売上高は6億79百万円(同57.5%増)となり、パッケージソフト全体の売上高は、11億7百万円(同 28.6%増)となった。

 クラウドサービスは、クラウドサービス市場の成長を背景として、全国主要都市でのセミナーの実施 やハンズオンセミナー、無料トライアルの実施等により、新規導入企業数が順調に推移した。その 結果、クラウドサービス売上高は、3億41百万円(同38.6%増)となった。

 ちなみに、前19年3月期業績は、売上高14億48百万円(前年同期比30.8%増)、営業利益5億14百万円(同58.4%増)、経常利益4億89百万円(同50.9%増)、純利益3億12百万円(同39.9%増)と大幅増収増益であった。

 同社の製品、サービスは、働き方改革の要とも言えることから今後も業績の拡大が予想される。

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