神鋼商事は今期増収減益を想定するが原油高継続なら追い風の要因に

■前期鈍化した非鉄金属部門に明るさ、配当は年110円を継続する予定

 神鋼商事<8075>(東1)は今期・2020年3月期の連結業績見通しを各利益とも2期連続の減益としたが、配当は前期と同額の年間110円(中間配当55円、期末配当55円)を継続する予定とした。株主への利益還元を経営の重要課題の一つに位置づけているため。4月末の株価2654円をベースにすると配当利回りは4.1%になる。

 今期の業績見通しは、主要部門での取扱高増加を受けて連結売上高を9800億円(前期比2.9%の増加)とするものの、収益面では、鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属などの収益を慎重に見込み、連結経常利益は70億円(同12.7%減)、親会社に帰属する当期純利益は40億円(同8.3%減)とした。1株利益は519円48銭。

 ただ、前期に鈍化が目立った非鉄金属部門の半導体向け鋼板条や、液晶製造装置向け厚板などには底入れや回復の兆しが出てきた模様だ。また、原油価格も、今期の見通しを策定した時期から上昇傾向になっているとし、原油高を受けて北米などでエネルギー開発が活発化するようなら事業環境にとって追い風になる可能性があるとした。(HC)

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