【材料で見る株価】ソースネクストは注目度が強まる、自動AI通訳機が40万台越え

【AI通訳機、世界74言語のほか大阪弁や名古屋弁にも対応!?】

■「ポケトーク」シリーズ累計出荷台数が1年半で40万台超える

ソースネクスト<4344>(東1)は4月初旬の423円を安値に下げ止まり、半年近く続いた調整相場から出直り基調に転換している。20年3月期の業績は大きく回復する見通し。株価はこれを先取る様子があるが、決算発表は5月15日の予定で、ここで発表する今期・20年3月期の見通しによっては回復に弾みがつく可能性があり、注目度が強まっている。

 4月24日、手のひらサイズの自動AI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」シリーズの累計出荷台数(サンプル等除く)が、2017年12月の初代機の発売以来、この4月23日時点で40万台を越えたと発表した。

 また同日には、最新機種の「POCKETALK(ポケトーク)W」がJR名古屋駅構内の飲食店など74店舗で、4月24日から本格導入されると発表した。

 「ポケトークW」は、世界74言語(2018年12月時点)に対応し、ボタンを押しながら話しかけるだけで、通訳がいるかのように対話ができるAI通訳機。世界126の国と地域(19年2月1日時点)で使える4G対応のグローバル通信機能を内蔵している。

 最近は、明石家さんまさんを起用したテレビCMの効果もあり、認知度が急上昇しているもようだ。名古屋駅構内でも採用されるということで、市場関係者の間では、「大阪弁や名古屋弁にも対応できるようだ」との見方が出ている。

 4月24日の株価は479円(6円高)だった。2018年10月を高値に調整基調が続いている。業績推移をみると、連結営業利益は2017年3月期をピークに高原状態を続け、純利益は18年3月期がピークのため、おおむねこれに沿う展開といえる。ただ、調整期間が1年を超えるため、調整はかなり進んだとの見方が出ている。20年3月期の業績は大きく回復する見通し。決算発表は5月15日の予定で、ここで発表する今期・20年3月期の見通しが注目されている。(HC)

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