CRI・ミドルウェアの2Q営業利益71%増加し会社予想を31%上振れ

■Web動画ソリューションなど一気にブレイクした印象が

 CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)の2019年9月期・第2四半期(2Q)の連結決算(2018年10月~19年3月・累計)は、オンラインゲーム開発に同社のミドルウエア「CRIWARE」を活用する顧客のすそ野が広がったことや、医療機関向けの大型開発案件の進展などにより、営業利益が前年同期比70.8%増加して2.12億円(会社予想を31%上振れ)となるなど、大幅な増収増益となった。

 大手顧客向けのライセンス収入も拡大し、中国市場でのライセンス数も着実に増加。売上高は同31.9%増加して9.28億円(会社予想比1%上振れ)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同64.2%増加して1.46億円(会社予想比26.2%上振れ)となった。

 今期・19年9月期の連結業績見通しは従来予想を継続し、売上高は19.0億円(前期比15.8%の増加)、営業利益は4.1億円(同2.1%の増加)、親会社株主に帰属する純利益は2.9億円(同2.4%の増加)、としたが、第2四半期までの傾向が下期も続くとすれば、この限りではなくなってくる。

 同社製品はこのところ一気にブレイクした印象があり、独自開発のWeb動画ソリューション「LiveAct PRO」(ライブアクトプロ)は、18年4月にトヨタ自動車<7203>(東1)の中古車(U-Car)情報サイト「GAZOO.com」(ガズー)に採用されて以降、同年11月には集英社の全コンテンツ動画のファッションウェブサイト「WEB UOMO」に採用され、同12月にはセブン&アイの通販サイトおよびグループ企業サイトや総合通販サイト「オムニ7」および「そごう・西武」のサイトにも採用された。

 また、19年3月には、Google(グーグル)の新世代ゲームプラットフォーム「Stadia」に対応した各種ミドルウェアとして統合型サウンドミドルウェア「CRI ADX2」および高画質・高機能ムービーミドルウェア「CRI Sofdec2」の2製品が採用され提供を開始した。

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