【話題】「野菜などで作った代替肉」で不二製油、大塚HDなど想起

 大型連休中の先週、野菜などで作った代替肉の食品メーカー、ビヨンド・ミートが米国でNASDAQ市場に上場した、と、いくつかの報道が伝えていた(らしい)。

 米国では、「健康志向の人などの間で、肉を一切使わずに野菜などで作った代替肉の消費が増えていて」「牛肉などの生産に大量の水や穀物が使われるとして、環境保護を重視する若い人たちの間でも植物由来の代替肉の消費が増えています」(NHKニュースWEB5月7日13時19分)とのことだ。

 この話、7日夜のNHK総合テレビ「ニュース9」でも詳しく報道され、日本企業で関連する会社として、大塚ホールディングス<4578>(東1)の大塚食品が取り挙げられていた。

 これを見たある市場関係者、「日本じゃ、もう10年近く前から大豆たんぱくで作ったハンバーグをスーパーで売ってるよ。メタボ解消に愛好してるよ」とのこと。確かに、新幹線の駅弁売り場で見かける「採食弁当」といったネーミングの駅弁には、大豆製品から作ったハンバーグのような総菜が入っている。採食弁当とは、どんなオカズが入っているのか、この前の連休のときではないが見てみたことがある。

 と、いうことで、思いつく程度だったが関連銘柄を探すと、不二製油グループ本社<2607>(東1)はズバリ「大豆タンパク」と会社四季報に書いてある。それなら豆腐関連の食品メーカーは、となり、三光マーケティングフーズ<2762>(東2)やまみ<2820>(東2)旭松食品<2911>(東2)篠崎屋<2926>(東2)が出てきた。高級和食の、うかい<7621>(JQS)にも連想が波及しそうではないか、ということになった。

 ほかにも、日清食品HDは以前、ネット上でカップ麺の「ナゾ肉」(なぞの肉)が話題になったとのこと。味の素や明治HD、ハウス食などはすぐにでも参入できそうなイメージがある。関連銘柄は幅広そうである。

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