ケイアイスター不動産は今期も売上高、各利益の最高更新を目指す

■前3月期は土地仕入れから売上までの期間重視戦略などで営業利益12%増加

ケイアイスター不動産<3465>(東1)が5月10日の取引終了後に発表した2019年3月期の連結決算は、主力事業である分譲住宅事業で「高品質だけど低価格」な戸建て住宅の提供や「不動産×IT」による各業務のシステム化を推進した効果に加え、M&A効果もあり、売上高は前期比60.9%増加して1031.18億円となった。

 また、財務管理を行う上で回転期間(土地仕入れから売上までの期間)を重要視する施策などにより、営業利益は同12.3%増加して59.50億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.0%増加して34.61億円となった。売上高、各段階の利益とも過去最高を更新した。

■コスト低減を推進し、住宅ローンが家賃以下となる価格設定など推進

 分譲住宅事業では、デザイン性の向上に努めたほか、土地の仕入れから売上までの期間の短縮、工期短縮、工程改善などによるコスト低減を推進し、住宅ローンが家賃以下となる販売価格の設定などに取り組み、シェア拡大戦略の加速を行った。

 注文住宅事業では、分譲事業強化のため人員をシフトしたこともあり、一般顧客向けの営業は前期に比べて縮小し、不動産業者向けの注文住宅「フィットプロ」の受注拡大に注力した。

 また、グループ企業展開では、福岡県を中心に分譲・注文住宅販売などを行う「よかタウン事業」、神奈川県を中心に展開する「旭ハウジング事業」も各々増収増益となり、千葉県を中心に展開する「フレスコ事業」(18年7月に連結化)も順調だった。

 今期・2020年3月期の連結業績予想は、引き続きグループでの成長戦略を推進し、売上高を1180億円(19年3月期比14.4%の増加)とし、営業利益は64億円(同7.6%の増加)、親会社株主に帰属する純利益は38億円(同9.8%の増加)の見込みとした。

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