ラ・アトレの第1四半期連結決算は経常利益が通期計画の55%を確保

■大型案件の引渡しが進むとともに営業外費用は23%削減

 ラ・アトレ<8885>(JQG)が5月15日に発表した2019年12月期の第1四半期連結決算(2019年1~3月)は、経常利益が通期計画値に対し55%の進捗となるなど大幅に拡大し、3期連続の最高値更新に向けて大きく前進する好決算になった。

 第1四半期の連結売上高は、前年同期の2.4倍の33.46億円となり、営業利益は同じく8.1倍の6.58億円となった。収益不動産「LAホテル福岡」や土地企画販売業務「大森北プロジェクト」及び「東十条プロジェクト」などの大型案件の引渡しが完了した上、営業外費用が同23%削減でき、経常利益は同150倍の6.03億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同103倍の4.12億円だった。


■中期計画(2019~2021年)で東証本則市場へのステージアップ目指す

 不動産管理事業部門では、保有資産のポートフォリオ入替プロジェクトを積極推進し、第1四半期は一時的に収益が減少したが、第2四半期には、高齢者向け施設の取得により、その賃料収入が業績に寄与する予定とした。

 12月通期の連結業績見通しは据え置いたが、営業利益は通期予想額13.64億円(前期比14.0%増)の48%を確保し、経常利益は同じく11.00億円(同17.0%増)の55%に達した。通期の売上高の予想は152.30億円(同97.3%増)、純利益の予想は7.63億円(同22.2%増)で、予想1株利益は144円65銭。売上高、各利益とも続けて最高を更新することになる。

 同社では現在、中期経営計画(2019~2021年)を推進しており、(1)東証本則市場へのステージアップ(市場変更)を目指す、(2)事業ポートフォリオの拡大=マルチチャネル化を推進、(3)中期的企業価値向上を意識した報酬ガバナンスの整備、(4)2020年の創業30周年に向けた準備と次なる挑戦の設定、などを推進している。

 到達年度となる21年12月期の数値目標は、売上高が201.76億円(19年12月期の見通し比32.5%の増加)、経常利益が15.30億円(同39.1%の増加)、親会社株主に帰属する純利益は10.66億円(同39.7%の増加)とする。(HC)

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