バルクHDの3月期は既存事業が堅調推移で増収、利益面は積極投資などで損失計上だが、今期は黒字化へ

■サイバーセキュリティトレーニング分野は今期に本格化

バルクホールディングス<2467>(名セ)の19年3月期連結業績は、売上高は前期比4.2%増の10億50百万円、営業利益は3億80万円の赤字(前の期は15百万円の黒字)、経常利益は3億98百万円の赤字(同19百万円の黒字)、純利益は4億11百万円の赤字(同42百万円の黒字)だった。

 売上高は2018年3月期に売却したIT事業子会社のマイナス要因はあったものの、セキュリティ事業、マーケティング事業がそれぞれ堅調に推移し増収となった。利益面は新規事業分野への積極投資により、各段階利益は損失計上だった。

 事業別に見ると、セキュリティ事業では Pマーク、ISMSの新規、更新顧客の増加、ストック型ITツールVcloud等の受注拡大、脆弱性診断等のサイバーセキュリティサービスの受注増により売上高は2億94百万円(前期比21.3%増)。サイバーセキュリティトレーニング分野は今期に本格化。

 マーケティング事業ではマーケティングリサーチサービスは、既存顧客からのリピート案件の確保やES調査等の新サービスの協業先、販売先の開拓に注力。セールスプロモーションサービスは、ITを絡めた販促企画などで大手スーパーや大手食品メーカーから安定的な受注と前期からの積極的な営業開拓による新規顧客の獲得を果たし、売上高は7億56百万円(同13.0%増)だった。

 2020年3月期通期連結業績予想は、セキュリティ事業及びマーケティングリサーチ、 セールスプロモーションのマーケティング事業は引き続き堅調に推移する見込みで、 新規事業のサイバーセキュリティ分野の売上が本格化する見通しである。売上高は前期比127.8%増の23億94百万円、営業利益は1億01百万円(前期は3億80百万円の赤字)、経常利益は99百万円(同3億98百万円の赤字)、純利益は57百万円(同4億11百万円の赤字)としている。

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