ソフトクリエイトホールディングスは調整一巡、20年3月期増収増益予想

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は、ECサイト構築ソフトや不正接続防止製品を主力としてソリューション事業を展開している。19年3月期は計画超で2桁増収・経常増益だった。20年3月期も増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は水準を切り下げたが、調整一巡して出直りを期待したい。

■ECサイト構築ソフトと不正接続防止製品が主力

 ECソリューション事業(ECサイト構築パッケージソフト「ecbeing」の販売・保守から、ECサイト構築・運用支援、データセンターでのホスティングサービス提供、ECプロモーション提供までの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売、基幹系システムの受託開発)および物品販売事業(法人向けIT機器販売など)も展開している。

 連結子会社はソフトクリエイト、ecbeing、エイトレッド<3969>である。17年11月にはソフトクリエイトが、監視システム開発やシステムコンサルティングなどを展開するY2Sを持分法適用関連会社とした。18年4月には、オウンドメディア支援事業やコンテンツマーケティング支援事業を展開するエートゥジェイを子会社化した。

 ecbeingの国内ECサイト構築実績は1100サイトを突破し、富士キメラ総研社「富士マーケティング・レポート」ECサイト構築ソリューション市場占有率において10年連続シェア1位を獲得している。18年6月にはクラウド型ECプラットフォーム「mercart」を開始した。SI事業ではセキュリティ製品「L2Blocker」が、不正接続防止ツール市場における累計導入社数で第1位を獲得している。

 19年3月期のセグメント別売上構成比はECソリューション事業46%、システムインテグレーション事業27%、物品販売事業27%、経常利益構成比(連結調整前)はECソリューション事業50%、システムインテグレーション事業48%、物品販売事業1%だった。ECサイト構築実績の積み上げに伴う運用支援・保守などストック型収益が拡大基調である。

■19年3月期2桁増収・経常増益、20年3月期増収増益予想

 19年3月期連結業績は売上高が18年3月期比24.1%増の193億58百万円、営業利益が10.6%増の18億87百万円、経常利益が12.1%増の20億10百万円、純利益が1.7%増の11億64百万円だった。計画超で2桁増収・経常増益だった。配当は18年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、配当性向は23.0%となる。

 売上面では需要が高水準に推移し、M&Aも寄与した。利益面では、積極的な人材採用に伴う人件費の増加、製品機能充実のための費用の増加、エートゥジェイを子会社化したことに伴うのれん償却などを吸収して2桁経常増益だった。ECソリューション事業は22.8%増収で1.5%経常減益、システムインテグレーション事業は30.8%増収で63.8%経常増益、物品販売事業は20.0%増収で50.0%経常減益だった。

 20年3月期連結業績予想は売上高が19年3月期比6.4%増の206億円、営業利益が6.5%増の20億10百万円、経常利益が4.6%増の21億円、純利益が4.2%増の12億円としている。ECソリューション事業、システムインテグレーション事業とも好調に推移する見込みだ。配当は19年3月期と同額の年間20円(第2四半期末10円、期末10円)で、予想配当性向は21.9%となる。収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末と9月末の年2回

 株主優待制度は毎年3月31日および9月30日現在の1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。優待内容は保有株数および保有期間に応じてオリジナルQUOカードを贈呈する。

■株価は調整一巡

 5月15日に自己株式取得を発表した。上限10万株・1億50百万円、取得期間19年5月16日~19年7月31日としている。

 株価は水準を切り下げたが、調整一巡して出直りを期待したい。5月17日の終値は1417円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS91円44銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS713円40銭で算出)は約2.0倍、時価総額は約195億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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