エフティグループはストック事業を一段と拡大し今期も各利益の最高をめざす

■ショット売上高も増えるがストック売上高は「角度の違う」41%増めざす

 エフティグループ<2763>(JQS)の2019年3月期の連結決算は、複数のセキュリティシステムを統合的に運用して脆弱性をカバーするUTMネットワークセキュリティサービスや、小売り電力サービス「エフエネでんき」などが期を通して好調に推移し、売上高が前期比11.2%増加して458.33億円となり、営業利益は同17.0%増加して56.66億円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税、法人税等調整額等が当初の想定より少なくなったことなどにより同34.0%増加して37.33億円となった。

 営業・経常・純利益とも3期ぶりに最高を更新し、売上高も含め、18年11月、19年2月に各々増額修正した業績見通しも上回った。

■今期からIFRS基準に移行するが営業利益は5.7%増(日本基準比)を見込む

 こうした推移を受け、今期・20年3月期は、一過性の売り上げ・収益である「ショット」ビジネスに対し、一契約で継続的に売り上げ・収益が発生する「ストック」ビジネスの拡大を一層推進し、一段の成長を目指す。今期から、連結会計書類についてはIFRS(国際会計基準・国際財務報告基準)を適用し、業績見通しは、売上高を480億円(19年3月期の日本基準の実績比4.6%の増加)、営業利益を60億円(同5.7%の増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は38億円(同1.3%の増加)、予想1株利益は116円99銭、の見込みとした。

■UTMネットセキュリティや小売り電力サービス「エフエネでんき」など好調

 ストックビジネスを牽引するのは、ネットワークセキュリティシステムの「まかせて安心FTセキュリティ」や、小売り電力サービス「FTでんき」「エフエネでんき」、定額保守サービスのLED照明システムやOA機器、節水装置「JET」など。

 こうしたストックビジネスの売上高とショットビジネスの売上高をみると、19年3月期はストック売上高が約25%増加して127億円となり、ショット売上高は約7%増加して約331億円だった。ストック売上高の割合は全体の約27%にとどまるが、この数年、着実に拡大してきた。

■クラウド・レンタルで働き方支援サーバ、データ復旧サービスなども積極推進

 今期は、すでにストックビジネスをけん引するネットキュリティシステムなどに加え、クラウド型・レンタル型サービスとして、働き方支援サーバ、デジタルデータ復旧サービス、セキュリティカメラ、などの拡大に努め、ストック売上高を「これまでとは角度の違う増加率」(同社)になる41%増の180億円を目指す計画だ。

 また、ストックビジネスによる営業利益も、19年3月期の3.05億円(前期比約33%の増加)を20年3月期は積極投資や償却を行いながら3.60億円(同18%の増加)と計画し、できれば22年にも5億円(20年3月期比39%の増加)を目指す。(HC)

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