【編集長の視点】プラッツは最高値肉薄、期末高配当取りで直近IPO株買いが拡大して続急伸

編集長の視点

プラッツ<7813>(東マ・福Q)は、640円高の7390円と続急伸して始まり、今年4月6日につけた上場来高値7770円に肉薄している。寄り付き段階の東証マザーズでの値上がり率ランキングではトップに躍り出ている。今6月期のV字回復・過去最高更新業績と年間140円の高配当を見直し、配当権利取りをテにコ割安直近IPO(新規株式公開)株買いが拡大している。今年3月26日のIPO以来、13営業日のうち4日間もストップ高、前日13日もストップ高目前まで急騰した軽快足の再現期待も高めている。

■昨年9月発売の新商品「ミオレットⅡ」などが寄与し純利益は2・4倍増

同社株は、今年3月26日に公開価格3260円で東証マザーズと福証Q―Boardに重複IPOされ、5550円で初値をつけ6450円まで買い進まれたあと、いったん上場来安値4390円まで調整したが、この安値から4営業日連続でストップ高して同高値7770円まで約77%高した。

同社の製造・販売している介護用電動ベッドが、「病院での医療」から「在宅での介護・医療」にシフトしている介護保険制度の追い風を受け、好事業環境となっており、同ベッドを高品質・高機能・低価格で提供する高競争力、さらに今6月期業績が過去最高を更新し、期末配当を140円(前期実績68円)と大幅増配を予想していることなどが、ポジティブに評価された。

その今6月期業績は、売り上げ50億900万円(前期比11.3%増)、経常利益6億5900万円(同2.30倍)、純利益4億4500万円(同2.48倍)と予想、純利益は、2013年6月期の過去最高(3億5300万円)を大きく更新する。介護保険制度の昨年11月時点の要支援及び要介護認定者数が、前年比3.8%増の614万人、総受給者数が、同4.2%増の500万人と増加して、この増加を受けて福祉用具貸与制度の特殊寝台利用件数も、同3万8000件増の80万件と拡大しており、同社が、昨年9月に発売した在宅用介護ベッドの新商品「ミオレットⅡ」などの寄与で、今期第2四半期の介護用電動ベッドの総販売台数が2万台強と好調に推移していることなどが要因となる。

■半値押し水準を固めPER13倍台、配当利回り1.89%の割安修正に再発進

株価は、上場来安値から同高値まで約77%上昇したあと5760円まで調整し、半値押し水準の6000円台央での値固めを終了し再騰に転じてきた。PERは13倍台、配当利回りは1.89%となお割安であり、最高値奪回から上値チャレンジに弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る