有沢製作所が連日出直る、買収防衛策を取りやめ思惑買いを呼んだ可能性

株式市場 銘柄

■5月開催の取締役会で継続しないことを決議と5月30日に発表

有沢製作所<5208>(東1)は6月7日、832円(23円高)まで上げた後も堅調に推移し、4日続けて戻り高値を更新している。5月30日付で、「買収防衛策の非継続」を発表。市場関係者の中には「つまり、誰か買収してくれということか」といった受け止め方もあり、思惑買いが入っているようだ。

 発表によると、同社は、2007年6月開催の定時株主総会で買収防衛策(当社株式の大量取得行為に関する対応策)を導入し、更新しながら継続してきたが、19年5月開催の取締役会で、買収防衛策をめぐる最近の動向や株主構成等、株主の皆様のご意見、当社を取り巻く経営環境の変化を考慮し、これを継続しないことを決議した。

 大量取得行為が行われた場合は、大量取得行為の是非を株主の皆様が適切に判断するために必要かつ十分な情報収集に努め、あわせて取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討のために必要な時間と情報の確保に努めていくとした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る