サムコは調整一巡、19年7月期減益予想だが20年7月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 サムコ<6387>(東1)は化合物半導体製造装置メーカーである。19年7月期は電子部品メーカーの設備投資意欲低下の影響で受注が伸び悩み、減益予想としている。20年7月期の収益改善を期待したい。株価は安値圏だが調整一巡して出直りを期待したい。

■化合物半導体製造装置メーカー

 化合物半導体製造装置(CVD装置、エッチング装置、洗浄装置、部品・メンテナンス)メーカーで、オプトエレクトロニクス分野、電子部品分野、実装・表面処理分野などを主力としている。

■19年7月期減益予想、20年7月期の収益改善期待

 19年7月期の非連結業績予想は売上高が18年7月期比0.6%増の55億円、営業利益が15.4%減の5億40百万円、経常利益が17.5%減の5億30百万円、純利益が14.2%減の3億50百万円としている。

 第2四半期累計はエッチング装置が牽引して大幅増収増益だったが、中国経済減速に伴う電子部品メーカーの一時的な設備投資意欲低下の影響で受注(32.5%減の26億08百万円)が伸び悩み、通期は3月13日に下方修正して減益予想とした。20年7月期の収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は安値圏だが調整一巡して出直りを期待したい。6月7日の終値は791円、今期予想PERは約18倍、時価総額は約64億円である。

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